されどロックな日々 - ANNEX

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ベビメタ光臨記念〜おっさんのためのフジロックお役立ち情報

「ベビメタ光臨記念〜おっさんのためのフジロックお役立ち情報」

祝、フジロック20周年。
祝、ベビメタ出演!

おとといのエントリーに書いた通り、ベビメタのフジロック出演には若干の懸案事項がありそうなイキフンなのだが、それはそれ、とりあえずめでたいことであることは間違いない。

都市型の夏フェス、例えばサマソニなどに比べると、フジロックフェスティバル(FRF)には空調の効いたエリアはほとんど無きに等しく、「過酷」であると表してもまったく過言ではない。

このところ、FRFには毎年3日間通しで参加している僕ではあるが、未だにあの暑さには閉口している次第。

とまれ、ここはひとつ僕的な視点から、主としておっさん、というか40歳以上の男女の皆さまのために、FRFお役立ち情報のようなものをシェアしてみたい。
特に体調管理とかトイレのこととか……。

※本ブログはオッサンの味方ですw

1)体調管理

日中の暑さ対策は何よりも必須事項。
ガチ過酷です。
常に汗が流れ続けている状態に陥り易いので、スポーツ飲料での水分補給は超必須。
ちなみに会場内のあちこちで、ポカリ、売ってます。

特に14〜16時の日差し、40代以上の方々にとっては超強烈すぎるほどでありましょう。
日本人にはあまり縁のない皮膚ガンではありますが、あの日差しに照りつけられていると、何だか皮膚が何物かに浸食されているような気分になります。
この時間帯、特に見たいアーティストがいない場合には、木陰で小休止することをおすすめします。
夜のグリーンにおけるヘッドライナーに向けての充電、体力温存みたいなw

ホワイトからアバロン、フィールド・オブ・ヘブン方向に向かう小道に木陰多数、昼寝、気持ちイイです。
個人的にはここが気に入ってます。
もちろん他にも、例えばレッドマーキーの近くにも程良い木陰があります。
ちなみに、グリーンの後方にも木陰多数ですが、斜面になっているのがタマに傷、みたいな。
椅子が立てづらいので、レジャーシートで寝っ転がるのがよろしいかと。
遠目にはなりますが一応ステージがながめられるし、音ももちろん聞けます。

暑さ対策の一方、雨が降った時や夕方以降の寒さ対策も必要。
雨用のウェアが、結構そのまま寒さ対策兼用になったりもします。
雨が降った後の夜は気温が急降下するので要注意です。
昼間の活動で体力をかなり消耗しているので、風邪などには気を付けるべきかと思います。
湿気のせいもありますが、気温のせいで吐息が白くなる苗場の夜です。


2)服装、靴のこと

Gパンはキツいと思います。
やめた方が better です。
ジャージが動きやすくて good です。
おっさんジャージも渋くてイキかとは思いますが、今日び、オサレなジャージもありますので、より取り見取りかと。

靴は長靴が best です。
「雨靴」ではなくて、「長靴」です。
ときととしてダサくてカッコ悪い、あれです。
なぜなら、雨が降ろうものなら、地面が田んぼと化すからです。
特にグリーンはすごくて、5センチどころか下手をすると10センチぐらいは靴が泥の中に埋まり込むこともありました。サンダルなんかだと、引っこ抜けなくなりますね。

ちなみに僕の場合、長靴を基本としつつ、バックパックにサンダルを入れておき、晴れている間はサンダル移動してます。土ホコリがすごいので足が汚れますけどw

FRF期間中、東京駅の上越新幹線ホームに行くと、例えば日本野鳥の会の「B」マークが入った長靴を履いたロック軍団みたいな人たちがたくさんいます。
んで、周囲の人たちの目には、彼らが奇異に映るらしく、
「ロックな出で立ちしといて長靴なんか履いて、バカなの? 死ぬの?」
みたいな視線を送ったりしてますが、気にせず堂々と長靴をアピールしましょ〜w
昨今、女子用の長靴には可愛くデザインされたものもかなりあるようで。

いや、それにしても、FRFの会場エリアに行けば、長靴のありがたさが良〜っくわかります、ホントに。

帽子はいわずもがなの必須アイテム。
40代以上の方々の頭皮はデリケート、よってゴアテックスとか、防水仕様のものがお薦めでございます。

また、当該年代の皆様の目も、これまたデリケートかと思われ、サングラスでしっかり保護してあげるのが得策でしょう。


3)風雨対策

山の中なので、天候は不安定なことが少なくなく、いきなり豪雨、暴風雨になったり、いきなりピーカンの大快晴になったりします。
天気予報は、良かれ悪しかれ大いにディスカウントして見ておいたほうが良いような。

雨対策としては、下はレインパンツ、上はポンチョを用意しておくのが最適かと。
雨が降り始めたら、速攻で着用です。
雨の侵入は極力避ける。
というのも、肌が直接触れている衣類、例えばTシャツとかが濡れてしまうと、勢い体温が奪われて行くので、体力を消耗してしまうからです。

レインパンツ、ポンチョ共にネット通販や街中のアウトドアショップなどでかなり安く買えます。
しかもカラフルで可愛いのがw
時々、会場エリア内で同じレインファッションの人に出くわしたりしますw
ア○ゾンさんや楽○さんあたりで買ったものだと、こういうケース、ままあります。
さりげなくお互いに気付いていないフリをして、通り過ぎるのが一般的な対応のようですw

ちなみに、雨傘は使用禁止ですね。
てか、あの雨では、持ち込んだとしても、そもそも役には立たないケースがほとんどかと……。

※ところで、音楽的、ライヴ的、フェス的観点からすると、雨は案外「味方」だったりします。
なぜかステージが盛り上がることが多いからです。
3年前だったか、奥田民生のときは、豪雨になればなるほど観客が勢いハイになって行って、それはそれは、もう……w


4)持ち物系 〜 椅子、日焼け止め、虫よけ等

携行可能な椅子。
必須です。
ネット通販や街中のアウトドアショップで、カップホルダーとかが付いた、結構程度の良い、つまりは座り心地の良い、折り畳み式パイプ椅子が1万円未満で買えます。
できればそのタイプ一つと、安くて小さなもの一つがあれば万全です。
グリーンなんかだと大きい椅子でも良いのだけれども、小さなステージ前では小さな椅子の方がベターだったりするので。

※グリーンにベースキャンプよろしく大きな椅子や貴重品以外の荷物を置いておき、夜のヘッドライナーに向けての場所を確保。
一方、そこから小さな椅子を持ち歩いて、ほうぼうのステージを見て回るというアプローチがあります。
結構やってる人たち多いし、正直な話、僕たちもやったことあるんだけど、実はこれ、FRFではれっきとした禁止事項であります。
やめましょね〜(多分に自戒の意を込めて)。

日焼け止めはお約束のマストアイテム。
特に肌が弱い人でなくても、あの直射日光を浴びると、肌が真っ赤になりヤケド状態のようになってしまうこともあり、要注意ですね。

蚊とか、僕個人はあまり遭遇したことないのだけれども(B型の血は不味い?w)、念のため虫よけもあったほうが良さそう。草むら、木陰にはいる可能性も否めないってことで。


5)まともな風呂と寝床

2つとも、40代以上のオトナの皆様には結構キモとなる部分かと思います。

寝るときは身体を清潔に保つため、また疲れを取るためにも、シャワー、風呂はしっかりとした設備を確保したいもの。
簡易シャワーも悪くないんですが、何となく不潔感が残るし、またそれに伴って疲労も残るような感じがします。

そしてもちろん、快適な寝床を確保することはオトナに必須中の必須ですね。
もはや死活問題といっても大げさではないでしょう。

FRFの期間中は皆さん深夜に宿に戻り、翌日は結構朝早くから出ることになると思うので、短時間でもしっかりがっつり貪欲に眠れる環境が絶対的に必要かと。
前日の疲れが残っていたり、寝不足だったりすると、肝心なFRF自体も楽しめなくなってしまいます……。
万が一、そういう状態になってしまったら、前述のとおり、木陰で昼寝をして体力の回復を図るのが良いと思います。


6)フェスめし@FRF

ちょっと高めの価格設定ではありますが、ガチでかな〜り美味しいです。
どの店で食べても、一定のクオリティは維持してます。
舌の肥えた40代以上の方々にも十分、十二分に応えてくれます。
毎年出店希望が多いとのこと、シヴィアにセレクションしているがゆえかと思われます。


7)トイレ

会場内にたくさんあります。
でもすごく混みます。
いつも並んでます。
トイレに行きたくなってから行くという行動スタイルだと、我慢する時間が長くなり、40代以上の方々におかれましては、ボーコータンクによろしくないと思います。
なので、たとえ行きたくなくても、ステージ間移動のときなど、トイレを見かけたらとりあえず行っておくみたいな行動スタイルが、少なくともFRFにおいてはよろしいかと存じます。

なお。
一応水洗にはなってますが。
あの簡易トイレで「う」をするのはキツいです。
やめたほうがいいです。
トイレ内はとてつもなく暑いし、あとは、その、何というか、お鼻への刺激が……(ry
朝のうちに、落ち着ける場所でゆったりと済ませておくのがよろしいかと存じます。


8)苗場食堂ステージ

苗場食堂という食べ物屋さんがあります。
で、毎晩、その裏がステージになります。
実に小さなステージではありますが、威勢の良い新人バンドが出たり、時には超ベテランが登場したり、何気に穴場なステージです。盛り上がること、すごく多いです。


9)クルマで行く場合

東京からクルマで行く場合……。

関越自動車道を、練馬ICから湯沢ICまで。
僕の場合、いつも以下のような行程を取っています。
金曜の朝、友人をピックアップした後、東京を出発。
練馬ICから関越道に乗り、ひたすら走って湯沢ICまで。
で、ここがポイントなのですが、金曜の朝〜午前中の関越は、毎年ガラっガラです。

んで、日曜の深夜まで苗場に滞在。
日曜の夜中になっても、あちこちでブリ盛り上がってます。
FRFを貪欲に徹底的にしゃぶり尽くした後、早朝の関越を練馬ICまで。
これまたガラガラであります。

        • -

というわけで。

Seeee Youuu in Naeba !

ベビメタ@フジロックは本当に大丈夫なのか?

今日は6月20日。
ってことは、もちろんあの日なわけで。
場末の末端ブログながら、ここは一言。

BABYMETAL は YUIMETAL こと水野由結さん、お誕生日、おめでとうございます。
今後ますますのご活躍とご発展とを心より祈念しております。

かしこ。
旅瀬 健 拝

==========


今回のお題「ベビメタ@フジロックは本当に大丈夫なのか?」


※(注)これは僕の想像、空想、妄想、連想、夢想などが全開になっている作文である。したがって、自分にとってすこぶる都合の良い解釈、曲解、仮説、思い込み、ロジックの飛躍、あるいは破綻などに満ちており、正確性や客観性、フェアなものの見方や考え方などはもとより望むべくもなく、微塵も存在しない。

さて。
フジロックフェスティバル(FRF)をおよそ1か月後に控え。
今回ももっさりと作文してみたい。
私事ながら、FRFは、ここ数年毎回通っている夏フェスである。
期間中、金曜午前中から日曜深夜まで、苗場にどっぷりとつかりまくって愉しんでいる。
もちろん、今年も行く。
チケット、宿ともに、春先の時点で押さえてあった。

ベビメタTを着たメイトさんも、例年必ず一定数はいるので、ベビメタ的観点(?)からも、決して退屈はしない。
いろんな日本人アーティストが出演する中にあって、まあ、ベビメタはFRF向きではなくて、サマソニあたりがやっぱり妥当ですかね〜とか何とか、僕のヨタ話につき合ってくれるメイトさんもいたりするわけで(あざっす)。

しかし。
豈図(あにはか)らんや。
20周年の今年はベビメタさん来臨ということで。
嬉し。
楽し。

しかも、2014年の Sonisphere で一緒だった BO NINGEN さんとも、またまた同日に同ステージってことで。
自ずと期待も膨らもうというもの。
わくわく。

なんだけど。
ひとつ心配事がある。

他でもない、キャパシティの件である。

ベビメタが出演するステージは『ホワイト』。
僕の目算ではホワイトのキャパなど数千という感じだったのだが、実際には1万5千人だそうで(Wiki による)。
FRFでは2番目に大きなステージになるとはいえ、キャパは“1万5千”なのである。

ダウンロードフェスではメインステージを張り、12万人を動員。
東京ドームでは2杯分を埋めようという BABYMETAL。
そんなベビメタさんに1万5千人用の会場……。

まぢっすか。
とてつもなくアンダーエスティメートしてません?(←スマッシュさま)

僕が夏フェスでベビメタを見たのは、一昨年のサマソニであった。
あのときのステージはマウンテン。
ってことは2万そこそこのキャパであったが、早々に入場規制がかかった。
入場できなかった人たちの悲鳴が聞こえた(ような気がしたものである)。

んでもって、今年である。
改めて指摘するまでもなく、現在のベビメタを2年前のベビメタに比較することは、もはや意味を成さない。
つまり、根本的なフェーズが違うというか、ステージが違うというか、とにかくエンタメシーンにおける立ち位置が桁違いに変わっており、今や世界的なレベルでモンスターなグループになっていることは周知のとおり。

嗚呼、それなのに、それなのに。
用意するステージが1万5千って……(涙)。

WoDのサークルモッシュなんか、めっちゃショボくなりそ (´・ω・`)

ぬ〜。

しかもである。
ホワイトの観客エリアの後方は歩道になっており、毎年のことだが、人気のアーティストが登場して人が溢れかえると大渋滞が発生、さらに状況がケオティックとなって行く。
加えて、トイレエリアが近いことも、多かれ少なかれ影響していよう。

仮に、ベビメタステージのグリーンへの変更もなく。
→ ないよねえ、今さら。

またホワイトのエリア拡張もなく(?)。

予定通り、これまで通りのアレンジメントなホワイトのエリアにベビメタが登場するとなれば、かな〜り早い時間帯から規制がかかることは避けられないのではないか。

FRFでは、前日からとか夜中とかの場所取りができない。
よって、最終日(7/24)、朝9時過ぎからはホワイトでの場所取り大会でブリブリに盛り上がりそうな悪寒、ぢゃなくて予感。

大丈夫かな〜。

改めて考えてみるに。
15,000人……っていったら、もしかするとですよ。
国内外からやって来るであろうメイトさんたちの数のほうが、それを大きく上回ってしまうかもしれなかったりするわけで。
今のベビメタには、そのくらいの力があると見積もっても、おかしくはない(ような気がする)。

そして、メイトさんだけじゃなくて、一見さんやら、野次馬さんやらの新規予備軍だって加勢するわけで、ベビメタお目当ての人口はとてつもなく大きくなると思うのである。
1万5千なんて、ベビメタ的観点からすれば、今やピーナツよりも、いや、ゴマ粒よりも小さいのである。

仮にだ。
FRFの最終日、9時過ぎから場所取り目的で、ホワイトにメイトさんたちが三々五々集結し始めたとしよう。

ベビメタ以外のアーティストたちは、勢いベビメタの黒T軍団を前に演奏することになり。

「OMG、何なんだ、これはっ!」ってことになる。

(※「サマソニ 2014 coldrain babymetal」 謎の文字列w)

んでもって、自然の流れで、そのアーティストさんたちのファンが激おこ。

「おめいら邪魔くせ〜、あっちけ!」

なんてことになって、一触即発の睨み合い?

あらやだ、気づいてみれば、あっちでもこっちでも大乱闘がっ!
強制退場者続出?
これってセキュリティっていうよりも、もはやセーフティ問題……?

なんてことにはならないとは思う。

なるわきゃねえ!
あり得ん、ゼッタイ!

大げさなネタ振り、やめい!
盛ってんぢゃね〜よ、カス。

何たって、ベビメタメイトは往年から紳士淑女で鳴らしてるんじゃけ。

うん、大丈夫!

そう思いたい。

でも……。

えっ……?

こうなったら、そうだ。
いっちょうSNSで呼びかけて「ベビメタにグリーンを!」のお願いムーヴメントでも興し……てくれないですかね、どちら様か……。
あ〜、わかりました、無理ですね、サーセン、妙なこと口走りまして。

それなら、やっぱりスマッシュの偉い人。
さもなきゃ、スマッシュの意思決定に影響力のある人。
今からでも遅くないから、やっぱり考え直してくれないですかね。

どうです?
ベビメタにメインステージ、グリーン!
キャパ、40K以上の!!

※だけど、だけど。
今年のダウンロードのメインステージでは120K。
一昨年のサマソニのマウンテンですらすでに20Kで打ち止め入ってた……(゚Д゚;)

        • -

さて。
ここに載せたFRFのステージ関係の写真4枚は、昨年、一昨年のホワイトステージ、及びその周辺部である。
決して大きくはないことが。
パッと見で。
おわかりいただけただろうか。

また。
ステージ側方からの写真で。
ホワイトの観客エリア後方から人の列が伸びている、つまり歩道がつながっているのが。
おわかりいただけただろうか。

※ベビメタTをがっつり着こなしているメイトさんの後姿が写っている写真もあるが、このお方とは特に話はしなかったような……記憶。
よって、無断掲載ですが、もしもご本人様が偶然にも奇特にもこのブログを読んでくれていて「あ゙〜、勝手に載せちゃいや〜よ!」ってことであれば、速やかに削除します。



キャパに関する、僕のこの『心配事』『憂慮』が、願わくば杞憂に終わらんことを切に祈る次第である。

起立!
礼!
解散!

BABYMETAL がヨーロッパで受けた試練〜経験値を高めるプロセス


BABYMETAL がヨーロッパで受けた試練〜経験値を高めるプロセス

※(注)これは僕の想像、空想、妄想、連想、夢想などが全開になっている作文である。したがって、自分にとってすこぶる都合の良い解釈、曲解、仮説、思い込み、ロジックの飛躍、あるいは破綻などに満ちており、正確性や客観性、フェアなものの見方や考え方などはもとより望むべくもなく、微塵も存在しない。

今年の Kerrang Awards でも、また Best Live Band の称号を勝ち取っちゃったベビメタさん。
場末のブログながら、ここはまず何よりも「おめでとう!」と言っておきたい。
アイアンメイデンやらシンリジーなんて超ド級の大御所も別の賞を取られたそうで、ベビメタともども、げに喜ばしきことではある。

その授賞式で、MCの御仁がはしゃぎすぎて SU のスピーチを台無しにしたことは、あまりに記憶に新しすぎる。
ベビメタがダウンロードフェスのメインを張り、10万人を軽く超えるオーディエンスを向こうに回して素晴らしいパフォーマンスを見せたことで、そのニュースもかすんだような気がしなくもないが、やはりネットのそこここではまだまだあのMCに対する怒りがくすぶっているやに思われる。

しかしである。

ここだけの話だが。
僕個人としては、ああいう類のハプニングは決して悪くはないと思うのである。
ベビメタが世界的なアーティストに成長しつつある現在、様々な経験を積むことは極めて重要であろう。
これまでのところ、順風満帆のベビメタではあるが、本格的に世界に打って出ようという以上、ときにはああいう荒っぽい奴をその場でさばく必要性も出て来ようというもの。
もちろん、ベビメタ女子3人の周囲には、鉄壁よりも強固であろうスタッフが、常に万全の体制でセキュリティを固めているはず。
それでも最後の最後には、女子3人で現場をハンドリングせねばならない状況も、今後多々発生して来るはず。

ありていの言葉で言えば『危機管理〜リスクマネジメント』みたいなものだが、どんなにスタッフが目を光らせていても、究極のところでは3人の肩にすべてがかかって来ることもあろうというもの。

授賞式という、衆人環視の、まごうかたなき“公式”の場ですらああいう失礼な御仁が出て来るのである。日常のレベルでは、もっと無礼な手合いがいるであろうことは想像に難くない。
表には出てきていないものの、暴言や放言、あるいはそれにとどまらないケースが、過去すでに存在したものと推測する。
その場にスタッフがいれば、光よりも早いスピードで手が打たれるはず。

しかし、最終的にどうしてもスタッフの手の届かないところ、例えば今回のようにステージ上でとか、あるいはプライベートなところでとか、3人がそれぞれ自分たちで対処せねばならないことも発生して来よう。

日本でも十分注意せねばならないところではあるけれども、世界的なレベルで活動を展開して行くのであればなおさらで、決して避けては通れない道だと思われる。

で、今回の件だ。

あの御仁は、メイトさんたちによる世界的なブーイングを受けてか、6月10日付けで2回にわたって謝罪ツイートを流した。
謝罪といっても、あまりに通り一遍の内容であり、ミススペリングもあり、“fワード”もあり、要するにゴメンナサイという気持ちが全く感ぜられない投げやりなシロモノであり、何とも後味の悪い“謝罪”ではあったが、案の定、舌の根の乾かぬ内に本性を出した。

同日のツイートで、
「お前らファンはずいぶん怒ってるけど、当のベビメタ3人はそんなに怒ってねえよ」
みたいなことを言ってのけたわけで(“I don't think they r as upset you fans”)。
はんせ〜の色、まったくナシww

ま、結局のところ、あの御仁はその程度のお方であったということであり、ヨノナカにはそういう失礼な人間もいるってことであり、あるいはたとえ表面的にはジェントルであっても、慇懃無礼な奴もいるってことで、とにかくそういう連中をもすべて含めてハンドリングせねばならない状況もあり得るわけで、その意味において今回のハプニングは経験値を高めておくという観点からは決して悪くはなかったと思う次第。

で、だ。

今回のMCによるチャチャ入れ事件、ネガティヴ要因が大変に目立つものの、あたかもリトマス試験紙によるあぶり出しのように、ポジティヴな部分もしっかりと露見したことが個人的には非常に喜ばしく思えた。

それはすなわち、以下3点である。

1)すうの堂々たるスピーチ、ゆいもあの冷静さ
うっと〜しい輩のチャチャ入れに何回か言葉を切ったものの、決して動ぜず、すうが外国語(英語)で立派にスピーチをやり遂げ、万雷の拍手を勝ち取ったこと。
また、ゆいもあの2人も動転することなく、あくまでも大和撫子らしく冷静な振る舞いに終始したこと。
(※3人ともカッコ良すぎて、オッサン、しびれますたわ)

2)世界的なレベルでのメイトさんたちによるサポート
会場にいた観客たちが、即座にブーイングを出したこと。
また、事後、メイトさんたちが各種SNSなどを総動員してベビメタを擁護するメッセージを出す一方、オッサンを迎撃し謝罪を要求、圧倒的な“戦闘能力”wを見せ付けたこと。
あたかも妹たちを守るような、娘たちを守るような、まさにさくら学院のファンの皆様を形容する『父兄』という言葉がぴったりのスタンス。
ベビメタがさくら学院の課外活動から誕生したグループということを考えれば、それもまた頷けようというもの。

とはいえ、その迫力たるや、
「ベビメタなめんぢゃね〜よ、カス」
「一回死ぬか、ゴルァ」
「土下座はよ、土下座」
等に匹敵するほどの鬼気迫るもので、男のメイトさんたちもさることながら、女子メイトさんたちの怒りの沸点は化学の常識を遥かに突き抜けるぐらいに高かったのであった。
(※メイトさんたちのメイトになりますた)

3)あくまでもベビメタに好意的な各種メディア
メイトさんたちに負けず劣らず、メディア側からもあのMCに対する批判は垣間見られ、実に頼もしい限り。
まあ、MCに対する批判もさることながら、個人的には、メディアの皆さんがベビメタの味方に立って擁護して行こうという姿勢、態度が単純に喜ばしいということで。

というわけで。

Kerrang Awards 2016 における、今回のハプニング。
ベビメタにとってはある種の試練となった部分もあったとは思うが、良い面があぶり出された部分もあり、今後のことを考えれば決して悪いことばかりではなかったという点においては、やはり強運な女子3人としか言いようがないと思うのであった。

Go, BABYMETAL, go 〜, yeah 〜 ! (^^)/~

ベビメタが今後10年間以上は活躍し続ける10の理由、その2 (後編)


ベビメタが今後10年間以上は活躍し続ける10の理由、その2(後編)

※(注)これは僕の想像、空想、妄想、連想、夢想などが全開になっている作文である。したがって、自分にとってすこぶる都合の良い解釈、曲解、仮説、思い込み、ロジックの飛躍、あるいは破綻などに満ちており、正確性や客観性、フェアなものの見方や考え方などはもとより望むべくもなく、微塵も存在しない。

類まれなき天才的な職人集団。
各方面において、ずば抜けた才能を持った、スーパーエキスパートの面々ってことで考えると、Mikiko 先生などは、まさにその代表格といえよう。
もちろん、神バンドのメンバーだってそうだ。
とにかくベビメタに関わっている方々は、おのおのの専門分野において、現在進行形で第一線を突っ走っているエキスパートばかりである。

作詞。
作曲。
編曲。
演奏。
衣装制作。
メイク。
コレオグラフィ。
ステージング。
ストーリー展開。
諸般のプロダクトデザイン。
そして、全般的なプロデュース。

まあ、とにかく何を取っても超一流の方々が関わっていることは間違いなく、それはベビメタにかかる、ありとあらゆるアウトプットのクオリティの高さを見れば一目瞭然であろう。

んでだ。

ファーストからセカンドに見られる、ベビメタの進化と発展を玩味租借するに。
かように優秀なる制作チームをもってすれば、向こう10年、あるいはそれ以上、外的要因(e.g. マーケット等)、内的要因(e.g. 年令等)、様々な変化を制作プロセスに巧みに織り込みつつ、ベビメタは確実に進化、発展を遂げて行くものと思われる。

そういえば。

1990年代後半から2000年代前半にかけて。
僕はモーニング娘。にハマっていた時期がある。
別に黒歴史ではないw

モー娘に関しては、当時、某雑誌が実に熱心で、毎号、読者を巻き込みつつ、様々に熱く論じていたものだ。
毎月発売日の夜には、某大型掲示板が盛り上がっていたのを思い出すw

で、その雑誌に連載を持っていたのが、某O氏であった。
その連載は、見開き2ページだったように記憶するが、写真を含め、毎回実に面白かった。

石川某嬢がダウンタウン司会のTV番組に出たとき、石川本人の前で「ハッピ〜」をやるという荒業が実に素晴らしかったのを覚えている。

Oさんといえば、ひたすら“ヘンなヒト”キャラを前面に打ち出しているようなところがあるけれども、実はかなり博識で、話が何気に奥深く、非常に面白い。

Oさんの2人組ユニットのライヴには何回か通ったことがあるけれども、とにかく最初から最後まで飽きることがなかった。
去年の10月末、ヘドバン誌のイベントで氏のライヴを見たのは記憶に新しい。
んでもって、実はこの僕、Oさんの密かなファンだったりするわけでw

そのO氏が、徐々に猛プッシュするようになって行ったのが Perfume である。
Perfume さん、2000年代半ばには颯爽とメジャーデビュー、その時点でかなりの芸歴があり、一般的なアイドルに比べた場合、すでに実力の片りんを大いに見せ付けていたものだ。
O氏プッシュのグループということもあり、自然の流れで僕も Perfume に注目するようになって行った。

Perfume の作品は、とにかくマスタリングが素晴らしく、家のステレオやポータブルプレイヤーで聴いているだけでは、その魅力が十分に引き出せないと感じていた。
そこで僕は、クルマのバッテリーを大容量のものに買い替え、土管式のドでかいウーファー(低音用スピーカー)を2本据え付け、Perfume を超爆音で聴いていたりしていた。

その頃の Perfume というと、実力派ピカイチながら、まだまだ一般的なレベルで認知されているというわけではなかった。
実力があるがゆえ、逆に伸びしろに限界が見えたりしないだろうか。
今は10代だけれども、あと数年してハタチすぎたらもう厳しいかも。
などと、余計なことが時折りアタマをよぎったりしたものだ。

それでもファンであることは続け、アルバム「JPN」が出たときのツアーでは、チケットが取れなかった腹いせを兼ねて、わざわざ音漏れを聴きに行き、警備員に疎ましがられたりしたw

で。
2016年の今。

彼女たちは20代も後半に入り、すでに30路が見えるお年頃となっている。
しかし。
僕が今さら言うまでもなく、Perfume はメジャーデビュー以降快進撃を続け、現在はメジャーシーンのフロントで大活躍中である。

ドキュメンタリー「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」のDVDが、今年の夏に出るらしいけど、あの映画は2回、劇場で見たんだった。
ワールドツアーの訪問先において、次々とライヴが成功を収めて行く中で、Perfume の3人はもちろん、Mikiko 先生やアミューズの会長の感動っぷりがすごくて、見ているこちらも思わずウルウルしてしまったものだ。

現在の Perfume の姿は、10年前の僕には到底想像し得なかった。

Perfume というグループは、色々な外的また内的な変化をうまく味方に付け、自らも巧みに変化を遂げつつ、グループとして進化、発展して来たような気がする。
年齢を重ねることや、それに伴う自身の諸般の変化をもうまく取り込んで来たという感じ。

そしてベビメタである。
特に Perfume の制作チームには、ベビメタのチームと共通する人たちが少なくないからというわけではないw
まして、Perfume がそうだったから、ベビメタもそうなるなんて安直かつお気楽なことを言うつもりはない。

だが、今現在、あらゆる方面で力を持ち、優秀なブレーンを持っているアミューズなら、様々な要因を織り込みつつ、Perfume とはまた違ったアプローチを持って、ベビメタの新たな面を向こう10年、あるいはそれ以上のスパンで、長期的にプロデュースして行くことが可能であろうと思われる。

その過程において、中心的な役割を果たすであろう面々は、今さら言うまでもなく、スーパーエキスパートが名を連ねた、強力なる制作チームの方々であろう。

ところで、2年前のフジロックで、齢(よわい)80代の日本人ロックヴォーカリスト、オノヨーコが絶唱しているのを見て、その姿にベビメタを重ねて作文してみたりしたこの僕ではあるが(昨年2月28日のエントリー)、10代の話をするのに80代のレファレンスを取ったことの是非はさておきw、ベビメタがかなりの長期にわたって活躍して行くであろうことは、大いなる期待を含めつつも、あの頃から予想していた。
もちろん、それは今でも変わってはいない。

それにしても、日刊スポーツの記事でレポートされていた、リオデジャネイロでの“フラッグ・ハンドオーバー”セレモニーが楽しみである。

ベビメタが今後10年間以上は活躍し続ける10の理由、その2(前編


BABYMETAL が今後10年間以上は活躍し続けるであろう10の理由、その2(前編)

制作チーム: 天才的職人集団〜スーパーエキスパートな面々のこと

※(注)これは僕の想像、空想、妄想、連想、夢想などが全開になっている作文である。したがって、自分にとってすこぶる都合の良い解釈、曲解、仮説、思い込み、ロジックの飛躍、あるいは破綻などに満ちており、正確性や客観性、フェアなものの見方や考え方などはもとより望むべくもなく、微塵も存在しない。


前回、4月14日のエントリーにおいて。
僕は2020年の東京オリンピックを持ち出し、ベビメタの将来との関連性についてああだこうだと作文してみた。

何つっても「長期的かつマクロファンダメンタルズな見地から」とか何とか、いかにも景気論か株式市場論の教科書から借りて来たような、超ド恥ずかし〜ことを引っ張り出して、大上段に振りかぶりつつ特大の大ぶろしきを広げてみたわけでw


しかし、個人ブログの楽しいところは、こういう所作が許されてしまうところであろう。
商業メディアだと、こうは行かないらしい。
妄想による暴走が、後々の暴騒の発端になったりすることもあるからだ。
連日の会社泊まり込みで、周囲にオイニイまき散らすヘンシュ〜長サンから、深夜に電話がかかって来る。
「あぬさ〜、やべ〜んだよ、今、○○の部長さんから電話かかって来ちゃってさ〜、エライ怒ってんのよ〜、ど〜しよ〜」などと“人生相談”されたりするとのこと。

「いざとなったらハラくくって、ケツまくって、編集部で対応すっからさ、何書いてもイイんだよ、まかしときな!」
ついこの間まで、威勢の良かったヘンシュ〜長さんが、勢いしおれてたりするわけで。
編集担当者は上司であるヘンシュ〜長と執筆者との板挟みで、オロオロ泣きそうな顔してたり。

閑話休題
いきなりのw

んで。
あの作文をアップしてから約2週間後。
4月27日の“日刊スポーツ”。
ええ、ええ。
近くの朝日新聞の販売店まで走りましたよ、わざわざ買いにね。

そして、当然のように「キタ〜!」ってなったわけです。

センターページに、ばぁ〜んっ!とデカデカ Mikiko 先生がご登場。
何となんと、ベビメタや Perfume の写真まで載ってるし。

リオデジャネイロ五輪における、“フラッグ・ハンドオーバー”セレモニー検討の、チームメンバーであらせられるそうで。

何それ?

ブラジルの国旗から日本の国旗・日の丸への“ハンドオーバー”をセレモニーにする場面が、リオ五輪の閉会式に存在するらしい。
で、Mikiko 先生は、その内容をどう創って行くかを考える、検討メンバーの一人とのこと。

エライのである。
偉大なのである。
記事では東京オリンピックPerfume やベビメタとの関連性、及びマル秘の行動計画(?)にまで言及されているではないか。

そのセレモニー。
たった8分間。
されど8分間。
期待の8分間。
なのである。

きゃ〜。
すてき〜。
やっぱりな〜。

ベビメタと東京五輪
何かありそだな〜。
いや、あってほしいな〜。
わくわく。

そういえば、直近のヘドバン誌ロングインタヴューにおいて、某ベテランロックヴォーカリストがベビメタを語り、3人が20代、30代になっても続けていたらという話をしていた。

昨今のベビメタシンドロームに浸りつつ、この先長い期間にわたってベビメタが活躍してくれたらと期待値を高めている人々が、何気に増えて来ているヨカソ。
もちろん、僕もその一人であるわけで。

雑誌の記事といえば“週刊東洋経済”に「BABYMETAL という戦略」なる特集が組まれ、そこに「世界的なファンの心をつかみ続けるのではないか」という記述があった。
ぜひとも
「つかみ続け」
てほしいところではある。

東洋経済の記事の内容は、ベビメタメイトさんたちにとっては既知のことも多く、あまり突出した内容には見えなかったはず。
だが、世の中にまだまだたくさんいるであろうベビメタ知らずのビジネスマンたちに、重要ポイントを絞り込んでベビメタを知らしめるという点からすると、なかなかに良質な記事であったと思う。

ところで、最近はベビメタさんもメディアへの露出が目白押し。
中には非常に面白い記事もあり、いずれはメディアのクロスレヴューみたいなものをこのブログで作文しても面白そうだな〜とか思っている次第。

んでもって。
Mikiko 先生など、スタッフの方々の話である。

ベビメタのスタジオアルバム第2作目、『Metal Resistance』。

僕は一切の事前予約もしなかったし、発売されてからもすぐには買わなかった。
理由は過去のエントリーでも書いたが、要するに。
「2作目が、もしダサかったらどうしよう」
「ダサいベビメタは聴きたくない」
という危惧であった。

1作目で大ヒットを飛ばしたアーティストが、2作目でコケるということは、ままあること。
過去にその類例は掃いて捨てるほどある。

『Metal Resistance』に対する、発売以降これまでの世界レベルでの評価、レビューを見るまでもなく、結果として、僕の“危惧”なるシロモノは杞憂に他ならなかったわけで、大変にめでたいことなのであった。

ファーストとセカンドとを比較した場合、内容的にはかなり異なっており、そのココロはまさに“evolution”、『進化』と『発展』といえようか。

2枚の違い、その詳細については、色々なところで様々な切り口から分析、議論されているので、今さら僕がどうのと指摘する必要はなかろう。

進化と発展なるものを、別の言葉に置き換えるとすれば、洗練されたっていうか、つまりはソフィスティケートされた……みたいな感じ?w

メタルミュージック、あるいはロックミュージック。
あるいは一般論として『音楽』としてと言っても良いが、セカンドの完成度はありとあらゆる面からして高いものに仕上がっていた。
シリアスな曲からコミカルな曲まで、程良いブレンドは心憎いほどでもあり。


ベビメタの進化を可能ならしめたのは、もちろん何よりも3人の才能に依拠するところが大であろう。
が、しかし。
忘れてはならない人たちがいる。
他ならぬ制作チームの面々、スタッフの皆さまである。

類まれなき天才的な職人集団。
各方面において、ずば抜けた才能を持った、スーパーエキスパートの面々である。

(以下、後編に続く)

          • -

ここでちょっと閑話追伸的な。

ヘドバン誌において、通算10号を記念し、業界の重鎮氏が寄稿した見開き2ページが渋い。渋すぎる。
決して長い文章ではない。
しかし、実に良い文章なのである。
んでもって。
2ページ目上段、後ろから5行目あたり。
あれを読んで、ついムフフというか、ニヤリとしてしまった。

仮に、執筆者ご本人に何を指しているのかを訊いたとしても、たぶん「単なる一般論だよ」とおっしゃって済ませるかもしれない。

でもね〜、僕はもちろん……。
以下省略、閑話了w

いきものがかり、山下氏が使っているフェンダー・エレアコ (アコギ)

こないだ、何気なく YouTube をながめていたら、いきものがかりのPVにクギ付けになってしまった。

「こっ、このギター、見たことある!」

画面に向かって右側の茶髪の人、通称ほっちこと山下穂尊(やました・ほたか)さんという人が弾いているエレアコエレクトリック・アコースティック・ギター)のことである。『アコギ』なんて言い方をされることもある、アレである。

 

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いきものがかり「ラブとピース!」PV


いきものがかり 『ラブとピース!』Music Video -YouTube Edition-

 

いきものがかり「Sweet! Sweet! Music!」PV


いきものがかり 『Sweet! Sweet! Music!』Music Video -Short Ver.-

 

フェンダーの特徴的なヘッド。
黒いペグ(弦巻き)。
緩やかなシングルカッタウェイのボディ。
特徴的な木目。

サウンドホール周りのデザイン。

あれだ。

ん~、たぶん……あれでしょ。

間違いないっ……!(違ってたらどないしょw)

って、他でもない、僕が所有しているギターであるw

2012年に、世界で15台しか生産されなかったモデルである。
フェンダーUSAはカスタムショップ製の『Kingman Flame Maple』(キングマン・フレイムメイプル)という。

 

写真など、5枚ほど……。

(※ちなみに、サウンドホールの下、ピックガードに付いている、一見キズのように見える白いシワシワ部分は、貼ってあるラミネートがシワシワになった部分である。ピックガードの保護用に貼ってあるラミネートを、まだはがしていないのだ)

 

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その名の通り、メイプル材が惜しみなく使われてます。

表板はレッドスプルース。
サイドはフレイム・メイプル。
バックもネックもメイプル。

音量があり、サスティーンも効き、とっても良い音で鳴ってくれます。

しかし。
それにしても。
いきものがかりという、当世の超売れっ子バンドが使っているとは知らなんだ。

さすが第一線で活躍しているミュージシャン、わけてもギタリストさんはイイ耳してるな~と感心してしまった。

さらには、僕もその中の1台を持っているということ(自慢げw)。

何とも嬉しい限りなのである (^^)

 

とはいえ(ちょっとトーンダウンするw)。

まあ……、ご本人に確認したわけじゃないんで、もしかしたら違うかもっていうか、山下氏が使っているのは、例えば特注の「いきものがかり専用、超スペッシャルモデル」かもしれない。

何かこう、上手く検証する手立てがあれば良いのだが……。

ま、とりあえずは同じと思っていても夢があって良いかな……みたいなw

  

GWでヒマだったので、公園で撮影してアルバムを作ってみた。
我ながら美しいギターにうっとり(再び自慢げw)
認定証明やマニュアルなども写してみた。

んでもって。

以下は、ちょっとオタッキーな話。
フェンダー社のR&D(研究開発部門)の人のインタビューなんかもある。

フェンダーさんは、もともとストラトテレキャスなど、エレクトリック・ギターで有名。

だけれども、ここ数年はエレクトリック・アコースティックギター(略してエレアコ)を、それなりのラインナップで発表している。

大量生産品だけではなく。
『超』の付く少量生産品も出している。

今回のネタ、『Kingman Flame Maple』がその一例。

もちろん、その超少量生産品を製造しているのは大量生産用の工場ではない。
フェンダーカスタムショップ”の名のもと、ハンドメイドでクオリティの高いプロダクトを作り込めるスペシャルな工場で製造している。

2012年の初夏、日本で開催された、東京ギターショー2012に、フェンダーR&D(研究開発部門)のレン・ファーガソン氏(Mr. Ren Ferguson)も登場、このモデルについて詳 しく語っている。
インタビュアーは Guitar Planet というショップの人たちで、ファーガソン氏が実に快く、かなり詳しく語ってくれている。

 


Fender Acoustic Kingman Flame Maple 【商品紹介@Guitar Planet】

 

もう1本、別のインタビューもあった。

 


Fender Acoustic Custom Shop REN FERGUSON Interview 【商品紹介@Guitar Planet】

 

特にこれらのビデオを見たからというわけではないのだけれども、かく言う僕も山野楽器で売られていたこのモデルに、ほとんど一目惚れしたクチである。
見た目はきれいだし、粒立ちの揃った音は実に素晴らしく、生音だけではなく、ラインでPAにつないだときも実に心地良く鳴ってくれた。
フィッシュマンのPU、イイ仕事してます。

Fender Custom Shop, Kingman, Flame Maple, 良いギターです。

 

何せ、いきものがかりさんもですから(たぶんだけどね~ ♪ w) (^^)

 

 

 

 

 

防災を意識するようになったら、アマチュア無線を再開していた

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中学のとき、凝りに凝った、アマチュア無線(通称“ハム”)。

張り切って『電話級』(当時)、『電信級』(当時)、『2級』の免許を立て続けに取り、もちろん学校ではアマチュア無線部に所属。
自作のラジオはもちろん、ブースターアンプやらパワーアンプを作って喜んでいた。
文化祭のときなど、モールス信号による交信風景を、得意げに公開していたものだ。

とはいえ。
校内からは「無線に凝ってる暗いヲタ集団」という感じのレッテルを張られていたのも事実。

ま、そんなの全然気にしてなかったっていうか、ど~でも良かったって感じでw

 

中3の後半になってから少しく色気付き始め、うっすらと、しかし確実に興味を持ちだした音楽に凌駕されるような形で、僕の中からハムに対する情熱は急速に冷めて行き。

もちろん「1級の免許を取る!」などという熱意も消失して行った。

ロックギタリストに憧れるようになっていた当時の少年にとっては、忘れ去りたい、消し去りたい過去になっていたのである。

以後。
アマチュア無線というのは自分史の中で『黒歴史』と化して行った。

が、しかし。
それから、ン十年後。
2011年3月。
かの大震災が東北を襲い。
防災活動の陰で活躍していたのがハムだと知り。

そういえばオイラも免許持ってたな~。
地震が来て固定電話はもちろん、ケータイやらネットもダウンしたとしたら……。

単純にバッテリーが切れるってことだってあるじゃん、携帯機器って消費電力小さくないし。

 

なんて考えていたら、「そうだ再開してみよう、アマチュア無線」となったのであった。

その昔、中3のころ使っていた自分のコールサインはまだ生きているのだろうか。
日本アマチュア無線連盟(JARL)に問い合わせてみたら、オーケーとのこと。

早速申請。

総務省は関東総合通信局に。

 

待つこと、1か月少々、コールが下りたところで秋葉原へ行き、無線機やらアンテナを買い込み、無事開局。
とりあえず在宅時、歩行中、クルマの中で緊急対応として通信できる環境を作っておいた。

 

また、念のため、自分が住んでいる自治体の防災計画なども読む。
しっかりあった。
災害時における「情報収集の協力に関する協定」なるものが存在し、そこにアマチュア無線との協力をどのように遂行して行くかということが微に入り細を穿って規定してあった。

ええ、ええ。
ご協力申し上げましょう、喜んで。

 

んで。
今回の熊本の地震
未だに大きな余震が続いているのが非常に不気味。
関東へ波及する可能性も否定できないとか何とか物騒な議論もなされているようだし、実に恐ろしい。

 

僕がアマチュア無線でアクティブに活動するとしたら、それはつまり災害が発生したときとイコールに近くなるわけで、その意味では僕がアマチュア無線を積極的に使うような事態にはならないほうがベターということになる。

 

しかし。
かつては“King of Hobby”なんて呼ばれていた時期もあるわけだし、防災目的以外でも楽しむことができたらとは思うのである。

 

東日本大震災までは黒歴史ってことで封印してきたアマチュア無線歴ながら、これからは静かに、いわゆる“マイブーム”になって行けばと考える次第。

いわば、自分にとって、黒歴史から白歴史、または黄金の歴史になる、実に歴史的転換(?)みたいなw