されどロックな日々 - ANNEX

「されどロックな日々」、別館 (ANNEX) でございます (^^)

BABYMETAL の“年長組”ファンは素晴らしい!の話、その4。  ベビメタには惜しみなくカネを使う


果たしてベビメタのオッサンファン、オヤジファンはウザいのか?

この問いからスタートした、全5回のこの“シリーズ”(一応、シリーズのつもりww)

ウザいどころか、かな〜りイケているという自画自賛的な展開になっているのは至極当然のことであるが、考えてみればベビメタの“年長ファン”には男ばかりではなく、つまりオッサンやオヤジばかりではなく、例えば“その3”のエントリーにコメントくださった MAJO-METAL さんのような素敵な女性ファンもいらっしゃるわけで、そういった方々をもしっかりと包含しつつ考えてみたい。

過去、僕が経験したベビメタライヴを思い起こしてみると、O-EASTZepp Tokyo (London LV)、サマソニ、幕張、さいたまSAなど、すべての会場において決して少なからぬ数の女性メイトさんを見かけた。

幅広い年齢層の同性ファンからアツい支持を受けているという点も、過去や既存の女性アイドルにはあまり類例のないことであろう。

ベビメタが既存の枠では捉えきれないことの、ひとつの証左と言えるのかもしれない。

さて。

その4である。

僕のようなオッサンはベビメタに惜しみなくカネを使うから偉いwの話。

我がクィーンは、かつてさくら学院の年度テストで「少年よ、『土地』を抱け」という言葉をクリエイトされた。
それに対する森先生からのコメントは「何だかカネのニオイがするな〜」であった。

資本主義経済、自由主義経済において、お金は血液のようなものであり、ビジネスはもちろん、公共サービスをも含め、すべての流れをつかさどる極めて重要な存在である。
また、土地たるもの、島国のニッポンにおいては固定資産の代表だったりする。

よって、我がクィーンがおっしゃった「少年よ、土地を抱け」というお言葉が、とてつもなく含蓄に富み、また大変示唆に富む名言であることは論を待たない。


というわけで、今回は“ビジネス的観点”から、ベビメタのオッサンファン、そして年輪を重ねられた女性ファンがいかに素晴らしいかを検証してみよう。

エンタテインメントはアートであるからして、カネだのビジネスだのを語るのはヤボであると語る方々もいらっしゃる。
そういう考え方を決して否定はしない。

しかし、ビジネス的見地、つまりは経営学的見地、また経済学的見地からモノをとらえることができるのも、年長者ならではのひとつの特徴であり、若者にはないスタンスなのである(シャキーン)。

若くもない男にとって、使えるカネを持っていることは、魅力の一つに十分なり得るのである。
ほとんど暴論w 下品でサーセン

すでに考察してきたように、BABYMETALの3人はまさに命を削るようにして、クオリティの高い成果物(アウトプット)を我々に届けてくれている。

かの女子3人がいかに真剣かについては、ギターの神、大村師による証言もあった(その3参照)。

彼女たちのアウトプットは、我々に楽しみや喜び、希望や潤い、ハートウォーミングな何か、そしてときには熱くたぎるような何かを与えてくれる。

ともすれば殺伐とし兼ねない、あるいは単調になり兼ねない、我々の日常生活にビタミンやミネラルやエネルギーを惜しみなく分け与えてくれているのである。

一体、今の世の中にかくも有り難く、素晴らしき存在が他にあろうか?
ね〜っす。

ところで。

今やデジタルエイジ、インターネットエイジであり、特に対価を払わなくてもそれらを享受できてしまうこともある。

ベビメタの3人はもちろん、神バンドやスタッフさんたちが心血注いで創り上げたもの、マネジメントサイドから見れば、時間的かつ金銭的リソースを注ぎ込んだアウトプットを、ともすれば無償で享受できてしまうことが決して不可能ではなかったりする。

しかしである。

年長組は BABYMETAL の3人が生み出した成果物の価値を十分、十二分に認識している。
よって、対価(=カネ)を払うことに何らの躊躇もない。
いや、むしろ、喜んで払おうとする。

だから。

ベビメタ年長組ファンは:

・違法にアップロードされている音源や映像をダウンロードしたことはないっ!(はずだ)
・ブートレッグのCDやDVDなんて買ったことないっ!(ダメ、ゼッタイ)
・コンサート会場の近くで売られてたりする怪しげなナマ写真なんて興味ないっ!(たぶん)
・アンオフィシャル(非公式)なTシャツとかマグカップとか……(イラネ)
・ダフ屋や転売屋……(シラネ)


よって、ベビメタ関連のオフィシャルなアイテム、公式グッズを買うことは、何よりもトッププライオリティ、大切なことなのである。

CDやDVD。
オンラインセールスの音源。
Tシャツやパーカー、タオルなど、グッズ全般。
コンサートチケット。
イベントチケット(タワレコやヘドバン関連、その他ライブビューイング等)。

もちろん、THE ONE (元 BAW)のメンバーシップはお約束。

ただ単に買うだけではない。
コンサート会場での物販〜購買ではお目当てのグッズ以外であっても、一品二品プラスしたりする。

例えばTシャツ4枚とパーカーとタオルがお目当てだったとしても、「ついで」にマスクやリストバンドやキツネの尻尾を購入したりする。
それらを入れる、ロゴ入りの公式ビニール袋も1枚で足りなければ、2枚、3枚と買い増して行く。

そのココロはお布施?
イイね!

とまれ、魂が込められたハイクオリティなアウトプットには、それに相応しい対価を、何とかして差し出そうとする傾向がある。
要するにカネをちゃんと払おうとするのだ。
偉いのである。
人間が出来ているのである。


このあたりは、年長組の可処分所得の大きさとも関連があるのかもしれない。

つまり、多少の個人差はあるとはいえ、少なくとも10代、20代のときに比べると、年長組の可処分所得は自由度がより高くなっているケースが多いということだ。

年長組の持ち歩くサイフが、若者たちのそれよりも少しだけ長かったり、何気に大きかったりする所以である(おんと〜か?w)。

とはいえ、可処分所得の大きさには大きな個人差があるのもまた事実。
僕のように、若いときから今に至るまで、一貫して貧乏な男もいるしw


ベビメタとそのマネジメントチームやプロダクションチームが投資に見合った対価を取得し財政的に潤い、結果としてさらにハイクオリティな成果物、つまりは音楽やパフォーマンスを創り出し、我々に供給してくれるのであれば、それに越したことはなく、大いなる喜びなのである。


アーティストがファンと共に大きく成長して行く。

ベビメタノミクスの好循環がここにある。
これは、レーガノミクスアベノミクスよりも効果的、かつ効率的やもしれぬと、巷間噂されている。

有効な経済モデルのひとつとして、エラーいセンセたちに認識されるのは、もはや時間の問題であろう。


ところで。

ビジネスといえば、株価である。

ここで、ベビメタのマネジメント会社である、株式会社アミューズの株価推移を見てみよう(2月5日現在)。

添付の線グラフを参照しつつ、2014年7月上旬以降の推移に着目してみてほしい。

お気づきになられたであろうか? (ミステリーふうw)

ベビメタが、ヨーロッパを皮切りにワールドツアーを開始するあたりから……。
アミューズさんちの株価が、確実に上昇気運に転じていることを。

13週間の移動平均線(赤い線)が26週間の移動平均線(青い線)を上回ったのは8月、ちょうどベビメタのワールドツアーや海外でのフェスティバル参加、またレディガガとの共演などが大きな話題になっていたころである。
こういった移動平均線の交差は“ゴールデンクロス”と呼ばれ、株価上昇の勢い(モメンタム)が付いたこと、つまり株価が上昇に転じたことを示すシグナルなのだそう(有識者談)。

ベビメタの勢い、恐るべし。

青い棒グラフに示されているとおり、取引株数(出来高)も増加していたことがわかる。


とはいえ……。

もちろん、この株価上昇の理由のすべてがベビメタに帰すると言うつもりは毛頭ない。
株価たるもの、様々な要因が複雑に絡み合って形成されて行くものであり、所属の一(いち)アーティストがそのすべてを決定するものではない。


しかしだ。
それでもなお、ベビメタがその強力な一因となったと考えることは、まったく不自然ではない。

先述のとおり:

・欧米でのワールドツアー
・欧米での大型ロックフェス出演
・レディガガとの共演
サマソニ
・幕張2days

これらのスケジュールを順調にこなし、そのパフォーマンスの素晴らしさが広まるようになって、国内外におけるベビメタのプレゼンスは一気に急上昇、ネットはもちろん、ありとあらゆる媒体で取り上げられるようになって行った。

海外の有力メディアで取り上げられた記事が、日本に逆輸入され、大きく取りざたされたことも枚挙にいとまがない。

BABYMETAL の名前が、そして Su, Yui, Moa それぞれ個人の名前が、急速に認識されるようになって行ったのである。


これらを勘案するに、昨年7月以降、ベビメタがアミューズの株価上昇に何らかの寄与をしたと考えることは、決してアンフェアではあるまい。
(てかさ〜、どう考えたって、ベビメタしかないっしょ〜。あとはさくら学院ぐらい? だよね〜 <ひいき目w>)

ベビメタの大躍進のせいであろうが、アミューズさんのIR(投資家向け情報活動)関連の資料に、秋ごろから BABYMETAL の文字が一挙に増えていったこともまた事実。

もはや単なるアイドルではなく、アミューズの屋台骨(バックボーン)を担う、戦略的位置づけに置かれているのがベビメタなのである。

冒頭に述べたように、エンタテインメントはアートであるからして、ビジネスを語るのはタブーであると見る向きもある。

しかし、マネジメントが投資した金銭的リソースや人的リソースをフルに補てんし、さらには将来の成長や拡大再生産に必要とされる利益を確保できるように考えること。

言い方を変えれば、ベビメタの3人をはじめとして、神バンドやその他制作に携わっているスタッフさんたちが、その成果物の品質に見合った、十分な対価を得られるように、ファンとしてじっくり考え、しっかり確実に行動すること。

これらは、特に社会経験の豊富な年長組ファンにとっては重要なことといえる。
また、これらを考えることが案外得意であったり、専門分野であったりするお方も少なからずいるはず。

ベビメタによるハイクオリティなアウトプットに対しては、喜んで対価を支払う。
要するに、ベビメタには惜しみなくカネを使う。
ただし、ブートやパチモンには絶対に手を出さない。

ベビメタノミクスのアクションプラン立案と遂行において、現役の年長組ベビメタファンたちは、とても良い仕事をしているのである。



というわけで。

例によって例のごとく、オッサンの自画自賛と相成ったw

でも真実だから良いのである(きっぱり)



最終回、その5に続く。


(注: これは決して一般論ではない。偏見はないが圧倒的な独断でありw、僕及びその周辺部にまつわる、あくまでも個人的見解にすぎない。客観性などは微塵もないw 万が一似たようなケースがあったとしても、それは単なる偶然の一致にすぎない)