されどロックな日々 - ANNEX

「されどロックな日々」、別館 (ANNEX) でございます (^^)

丸山夏鈴さんのこと 〜 海外から寄せられた追悼メッセージを日本語訳してみた


先般逝去された女性アイドル、丸山夏鈴さんは、こんなツイートを残していたそうだ。
「アイドルが死ぬときって完全に忘れ去られたときだと思う」

言い得て妙、まさにそのとおりである。

これは僕がどこかで聞きかじった言葉なのだけれども……。
「人間は2回生きる」そうである。
1回目は、この世で。
2回目は、人々の心の中で。

別の言い方をすれば。
「人間は2度死ぬ」
ことにもなろう。
1回目は、この世を旅立ったとき。
2回目は、その人のことを考える人が、この世からいなくなったとき。

これらの点からすると、丸山夏鈴さんはまだまだ生きていることになる。
ご家族や友人、知人、関係者、ファン、その他の心の中で。
確実に。

それにしてもである。
普通なら、脳腫瘍だとか肺癌だとか、難しい病気になれば、人はそれだけで心が折れてしまう傾向にあると思う。
しかし、丸山さんは違った。
ひたすら自分の夢に向かって突き進み。
そして、誰の目にも見えるような形で結果を残した。
これは本当にすごいことだと思う。
僕は丸山さんよりもはるかに年長の男だけれども、圧倒的に敬意を表する。
最敬礼。

前回のエントリーにも書いたことではあるが、丸山さんの気合と精神力に圧倒された僕は、これはぜひとも海外の友人、知人たちにも読んでほしいと思い、つたない英文を作成し、非力ながらも自分のブログ、フェイスブック(自分のタイムラインとアイドルニュース系グループ)、ツイッターなどにポストしてみた。

それに対するコメントを日本語に直し、ここに紹介してみたいと思う。

「美しく才能に恵まれた若い女性の夢が、その途上で断たれるなんて悲しいよ。彼女の友達や家族には気を落とさずこれからも頑張ってほしい」(リャン、アメリカ)

「まさに賞賛すべき、ものすごい精神力だ。彼女のことがもっと世間の皆に知ってもらえて、シングルがもっともっと売れてくれるといいな」(カレブ、ニュージーランド

「素晴らしい話をシェアしてくれてありがとう。これを読んで悲しい気持ちにもなったけど、たとえ僕自身につらいことがあったとしても、そんなのは全然甘いって自分を戒めることができる。そういえば、僕の友人にも、もう何年間もガンと戦っている人がいるから、彼女がどれほど大変だったか、良くわかる。僕の心は彼女と彼女のファミリーと一緒にいる。夏鈴、安らかに」(マイク、ウルグアイ

「感動したよ。シングルを注文するからURLを教えてくれるかい。同じような病気に悩む人たちを助けるような基金があるなら、僕は喜んで募金する」(リー、イギリス)

「つらい話だね……」(ジョン・ポール、イギリス)

「正直に言うと、僕が彼女のことを知ったのは、亡くなってからだった。彼女の話をネットで読んだり、PVで曲を聴いたりしていると、涙があふれ出て来た。でも、彼女のファイティング・スピリットは病気にも決して負けなかったわけだし、自分がやりたかったことをやり抜き、貫き通したという話には本当に感動した。彼女の家族や友達には気を落とさず、これからも頑張ってほしいと思う」(ネイザン、フィリピン)

「とても悲しい話だ」(リー・M、イギリス)

「安らかに」(テツゾウ、日本)

「今月にテレビを見て初めて夏鈴さんの事を知りました。ブログを読んでアイドルとしてがんばっていたんだなと思いました。心残りはあると思いますが安らかに眠って下さいとしか言えません」(井口さん、日本。注:これはオリジナルのメッセージも日本語)

「何て悲しいんだろう」(ジョージ、アメリカ)

「この美しい天使に神のご加護を」(ジョナサン、アメリカ)

「安らかに」(カイル、フィリピン)

「色んなことを考えたよ。中でも言えることはね、神様がそれぞれの人間の寿命をどんなふうにプランしているのか、とてもナゾだってこと。彼女が安らかに眠らんことを」(ミウハラ、インドネシア

「彼女のこと、もうちょっと早いうちに知っておきたかったって後悔してるわ。彼女に関連する動画をいろいろ見たけど、新人やベテランの別を問わず、アイドルとかタレントとか、野心にあふれた人たちにとっては物凄くインスピレーションを与えてくれる存在だと思う。つまり、彼女からは色んなことが学べるってことね。とにかく私が一番後悔していることは、彼女が天に召されたっていうニュースによって、やっと初めて彼女の存在や才能を知ったっていうこと。もっと早く知っておきたかった。本当に残念だわ」(ベキ、イギリス)

「とても悲しい話であると同時に、とても感動的な話でもある。彼女みたいに勇気があって決断力のある人からは、夢を決してあきらめてはならないっていうことを学ぶことができる。これは確信を持って言えるけどね、彼女はこれからも家族や友達の心の中で大切な思い出として永遠に生き続けるよ。さくら学院(注:日本のアイドルグループ)の皆が目指しているスーパーレディの、まさにその姿そのものって感じだ」(アンドゥレイ、ルーマニア

「夏鈴さん、安らかに眠ってください」(デラ)

(以上)

僕のささやかな英文の投稿に対する反響を見てもわかるとおり、彼女の話は、色々な人々に勇気を与え、感動を与えることは確実だ。
今後は大手のメディアにもぜひ海外発信してもらいたいと思う次第である。

ところで。
僕のこの拙いブログは、通常、BABYMETAL、そしてそれに関連するさくら学院という2グループの話題を中心に書いているのだけれども、今回を含め、ここ3回ほどは丸山夏鈴さんの話題をポストして来た。

アイドルという立場もあり、まだまだ人々の心の中で生き続ける丸山さんの仕事は、違った形にはなるだろうが、これからも長く続いて行くような気がする。
ご本人のキャラクターからしても、あまりしんみりしすぎるのはお気に召さないと思う。

何はともあれ。
重篤な病気を向こうに回しながらも、決してあきらめず、夢を確実に実現させた丸山さんの話には、とても感銘を受けた。
そして勇気をもらった。
深く御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
CDが届くこと、楽しみにしています。

旅瀬 健 拝