されどロックな日々 - ANNEX

「されどロックな日々」、別館 (ANNEX) でございます (^^)

イラっとする関西弁

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関西弁は得だと思う。
色々な面において。
ギャグを言えば、東京言葉よりも確実に20~30%は割増しで面白く聞こえる。芸人さんとか、ほっといても面白いし。

僕の周囲にいる、アマチュアで音楽やってる人でも、関西人には面白い人が多いような気がする。
関西弁で悪口を言ったとしても、ソフトに聞こえたりすることもあるので、場の雰囲気が壊れなかったり。
かと思えば、ヤ〇ザ映画よろしく、ドスの効きまくった迫力が出せたり。
あるいは、流ちょうに話す奴が、明確な理由はないのだけれども、何となくイイ奴に見えたりとか。

つまりは関西弁、何かと得なのである。
地方による言語格差?
方言格差みたいな?

 関西独特といえば、言葉だけではなく、ボケをかました人にもれなくすかさずツッコミを入れてあげるあの文化もまたよろし。


東京都の西の外れ、埼玉県との境界線付近で生まれ育ち、何とも退屈な性格の僕にとっては、関西弁は何気に羨ましく、憧れの対象だったりしたわけで。

もともとTVなどで関西弁にはなじみがあったのは当然なのだけれども、『嗚呼、花の応援団』、『ファンキーモンキー・ティーチャー』などのマンガに出会ってから、ますます関西弁熱に拍車がかかった。
繰り返し読んでいた僕は、いつの間にか関西弁(もどき)を話せるようになっていた。

 

んで。
少し時代を下り。
飲み会の席で、酔っ払った勢いにまかせ、関西弁で話し続けたことがあった。
ほとんどがマンガからの受け売り言葉だが、ぞれ以前にTVなどから仕入れた言葉もちりばめてあったものと思われる。

真っ赤な顔をして、すこぶる良い気分で話をしていた僕なのだけれども、そばで黙って聞いていた男がボソッと言った。


「何かさ~、お前の大阪弁、ムカつくんだよな~」
「え?」
「すんげ~イラっとすんの」
「何で?」
「わかんね」.
「どないしたん、悪酔いしとるんちゃうけえ?」
「あ゙~、めっちゃ腹立つわ~!」
(一同爆笑)
聞けば、とどのつまり、いかにも関西人じゃない奴が話す関西弁もどきってことらしい。
発音やらアクセントやら言い回しがいかにもとのこと。
それだけではなく、僕の『関西弁』の中には広島弁だとか博多弁だとかも混ざっていたとの由。
具体的には「じゃけ」とか「しゃ~しか~」とかなんだけんども。
ちなみにその男は堺の出身だった。
爾来、やたらと嫌がるのが面白く、あえてそいつの前では似非関西弁で通すこともあった。
我ながらとっても良い性格やんけと思ったりしたものだ。

 

そういえば。
当時、僕は西新宿に事務所を構えて仕事をしていたのだけれども、徹夜仕事が明けた早朝、近くのマクドナルドへ行くと、大きな荷物を持った関西人の軍団に出くわすことがあった。
近くに深夜バスの終点があり、早朝新宿に到着した関西人御一行様が朝飯をほおばっているのであった。
中にはタイガースのグッズに全身を包んだねーちゃんもいたりして、皆ほぼ例外なくほんまもんの関西弁で話していた。
で。
その連中の話す関西弁がまさにコッテコテ。
僕には到底理解不能、よって再現不可能なほどのレベルだったのだけれども、考えてみれば、仮にああいう人たちが僕の話す関西弁を聞いたら、一発で『ネイティヴ』の話す関西弁ではないと見抜くであろうし、中にはイラっとしたり、ムカついたりする向きもあろうかというもの。

今はすでにイイ大人になった僕なので、さすがに人前で関西弁を喋ることはない。

かつてのような憧れと妬みの入り混じったような感情もなくなった。


しかし、独り言や心の中でつぶやいたりするときには、なぜか関西弁になることがある。
何かに感動したり、大きな問題や疑問にぶつかったり、誰かに悪態をついたり、自分を叱咤激励したりするときにその傾向が顕著のような気がする。

つまり、喜怒哀楽その他感情を揺さぶられたとき、関西弁でつぶやいていることの多きこと。

何でやねん。

 

この際だ。

心の中で話してるだけじゃなくて、久々に人前でも喋ってみよか~、関西弁。

やっぱウザがられるかいの~。