NHK FM 松本隆の特集 ~ 大瀧詠一
今日は昼間から夜にかけて NHK FM の松本隆、9時間に及ぶ超弩級の特集が話題を呼んでいるようで(2019年2月11日祝日)。
松本氏ご本人はもちろんゲストがこれまた多岐にわたり、実に興味深いプログラムでありました。
作詞のみならず曲作りのヒントがテンコ盛りな内容だったせいもあり、オリジナル曲を書く方々はとんでもなくインスパイアされたのではないかと推測する。
そういえば『君は天然色』の誕生秘話をめぐっては、今までに明かされて来なかったせいか(?)、某短文投稿サイトでは現在大騒ぎになっている。
個人的なことではあるが、僕は大昔、オフ時の大瀧詠一さんとお会いしたことがある。
時は1983年秋、平日午前中。
場所は福生の国道16号線沿いにあった免税店。
米空軍横田基地の兵隊をメインの顧客とした店である。
音響関係ではかなりマニアックなラインナップが置いてあったりして、自宅からバイクやクルマで良く通ったものだ。
店の奥の方にあったカーステレオコーナーに行ったら、上下をデニムに包んだ、どこかで見たことのあるようなお姿が。
近づいて横顔を見てみたらまごうかたなきあのお方であった。
氏は一心不乱、実に真剣な目で山と積み上げられたカーステレオやスピーカーをチェックされていた。
「すいません、大瀧さんですよね?」
恐る恐る訊いてみたら、一瞬驚いた様子だったが「そうだよ~」とあの目を細めて応えてくれた。
「カーステですか?」
「うん、何か良いスピーカーないかなーって思ってね、ここイイの置いてあんのよ、、、」
「そうですよね、秋葉原よりイイですもんね」
「あ~、そうそう」
みたいなユルい会話を交わし。
大瀧さんが福生のやや北方、瑞穂町に住んでいることは当時から有名な話だった。
「あの」自宅スタジオがあったことでも知られていたし。
まあ福生といえば色んなアーティストやら作家やら著名人やらが住んでいたわけで。
なんてよしなしごとことを、超ロングな放送によってフラッシュバックさせられていた連休の最終日なのであった。
了