コレサワおもしれえ
先週末のこと、カラオケ屋で歌ってるとき、曲の間のコーナーで『コレサワ』というアーティストを紹介してた。
被り物とかしててヘンな女。
パッと見の印象はそんな程度。
だけど音を聴いてみたらちょっとおもしれえとか思って、帰宅途上 YouTube で漁ってみたら、いや~、すんごく面白い。
一般的に言って、20代の婦女子は綺麗キレイしたラブソングを好む傾向にあって(演る方も聴く方も)、まあ、それはごく普通の傾向であるし別に良いのだけれども、一方において、僕のようなオッサンにとってはほとんど面白くもないシロモノであり、圧倒的に守備範囲外の存在。
お互い様かw
しかるに。
コレサワという女子の描く世界は実に独特で視点がユニークなのである。
他のアーにはない感性で世界を捉えている感じ。
明らかに若者向けの曲だけどw、フックが効いているのでオッサンの琴線にもしっかり引っかかる。
例えば『SSW』(シンガーソングライター)という曲の1番のサビの歌詞である。
この部分だけを聴くと単なる皮肉というかイヤガラセwにしか聞こえないようなところもあるのだけれども、曲全体からこの部分を眺めてみると、実に奥が深いことがわかる。
あまりにも秀逸すぎて、もう何回聞いたことかw
世に蔓延する「普通な」ラブソングの歌詞には全面的に食傷気味なんだけど、このぐらい振り切れた歌詞にはとてつもない心地良さを感じるわけで。
カノンなコードプログレッションに乗ったサビのメロディラインも何とも小気味良い。
また、MVのヘタウマちっくなアニメもコレサワの描く世界の魅力を倍増させて引っ張り出すような仕上がりになっていて、シナジー10倍、20倍。
この人については、他にも面白い作品が目白押しのようで、迫りくる今年の秋の夜長はコレサワを色々聴いてみようと思うのである。
あ、あともちろん歌も上手いし。
音楽が持つものすごいパワー
このおばあちゃん、88歳。
ギターも歌もかなり上手い!
アルツハイマーを患っているそうなのですが、昔歌っていたゴスペル曲の弾き語りを息子さんと一緒にやるとあら不思議、俄然生き生きと蘇るのだそうです。
音楽が持っている、とてつもない潜在力を感じます (^ ^)
いや、それにしても、ホントにすごい……。
※ 動画は以下をクリックしてみてください ↓↓↓
https://www.facebook.com/opposingviews/videos/10154746107981051/
イラっとする関西弁
関西弁は得だと思う。
色々な面において。
ギャグを言えば、東京言葉よりも確実に20~30%は割増しで面白く聞こえる。芸人さんとか、ほっといても面白いし。
僕の周囲にいる、アマチュアで音楽やってる人でも、関西人には面白い人が多いような気がする。
関西弁で悪口を言ったとしても、ソフトに聞こえたりすることもあるので、場の雰囲気が壊れなかったり。
かと思えば、ヤ〇ザ映画よろしく、ドスの効きまくった迫力が出せたり。
あるいは、流ちょうに話す奴が、明確な理由はないのだけれども、何となくイイ奴に見えたりとか。
つまりは関西弁、何かと得なのである。
地方による言語格差?
方言格差みたいな?
関西独特といえば、言葉だけではなく、ボケをかました人にもれなくすかさずツッコミを入れてあげるあの文化もまたよろし。
東京都の西の外れ、埼玉県との境界線付近で生まれ育ち、何とも退屈な性格の僕にとっては、関西弁は何気に羨ましく、憧れの対象だったりしたわけで。
もともとTVなどで関西弁にはなじみがあったのは当然なのだけれども、『嗚呼、花の応援団』、『ファンキーモンキー・ティーチャー』などのマンガに出会ってから、ますます関西弁熱に拍車がかかった。
繰り返し読んでいた僕は、いつの間にか関西弁(もどき)を話せるようになっていた。
んで。
少し時代を下り。
飲み会の席で、酔っ払った勢いにまかせ、関西弁で話し続けたことがあった。
ほとんどがマンガからの受け売り言葉だが、ぞれ以前にTVなどから仕入れた言葉もちりばめてあったものと思われる。
真っ赤な顔をして、すこぶる良い気分で話をしていた僕なのだけれども、そばで黙って聞いていた男がボソッと言った。
「何かさ~、お前の大阪弁、ムカつくんだよな~」
「え?」
「すんげ~イラっとすんの」
「何で?」
「わかんね」.
「どないしたん、悪酔いしとるんちゃうけえ?」
「あ゙~、めっちゃ腹立つわ~!」
(一同爆笑)
聞けば、とどのつまり、いかにも関西人じゃない奴が話す関西弁もどきってことらしい。
発音やらアクセントやら言い回しがいかにもとのこと。
それだけではなく、僕の『関西弁』の中には広島弁だとか博多弁だとかも混ざっていたとの由。
具体的には「じゃけ」とか「しゃ~しか~」とかなんだけんども。
ちなみにその男は堺の出身だった。
爾来、やたらと嫌がるのが面白く、あえてそいつの前では似非関西弁で通すこともあった。
我ながらとっても良い性格やんけと思ったりしたものだ。
そういえば。
当時、僕は西新宿に事務所を構えて仕事をしていたのだけれども、徹夜仕事が明けた早朝、近くのマクドナルドへ行くと、大きな荷物を持った関西人の軍団に出くわすことがあった。
近くに深夜バスの終点があり、早朝新宿に到着した関西人御一行様が朝飯をほおばっているのであった。
中にはタイガースのグッズに全身を包んだねーちゃんもいたりして、皆ほぼ例外なくほんまもんの関西弁で話していた。
で。
その連中の話す関西弁がまさにコッテコテ。
僕には到底理解不能、よって再現不可能なほどのレベルだったのだけれども、考えてみれば、仮にああいう人たちが僕の話す関西弁を聞いたら、一発で『ネイティヴ』の話す関西弁ではないと見抜くであろうし、中にはイラっとしたり、ムカついたりする向きもあろうかというもの。
今はすでにイイ大人になった僕なので、さすがに人前で関西弁を喋ることはない。
かつてのような憧れと妬みの入り混じったような感情もなくなった。
しかし、独り言や心の中でつぶやいたりするときには、なぜか関西弁になることがある。
何かに感動したり、大きな問題や疑問にぶつかったり、誰かに悪態をついたり、自分を叱咤激励したりするときにその傾向が顕著のような気がする。
つまり、喜怒哀楽その他感情を揺さぶられたとき、関西弁でつぶやいていることの多きこと。
何でやねん。
この際だ。
心の中で話してるだけじゃなくて、久々に人前でも喋ってみよか~、関西弁。
やっぱウザがられるかいの~。
フェンダー、ツインリバーブに対する苦手意識(みたいなもの)を解く
ストラトやテレキャスなどエレキはもちろん、アコギやウクレレ、ベースに至るまで、ひたすらフェンダー・マニア、Fender freak なワタシなのだけれども、一つだけ苦手なアイテムがある。
他でもない、フェンダー製のアンプである。
デラックスリバーブはとりあえずOK。あんまり得意じゃないけど、まあいい。
よりによって、名機の誉れ高きツインリヴァーブがNGなのである。
何というか音が作りにくいというか、繊細すぎる(?)というか。
例えば、ジャズコことジャズコーラスこと Roland JC120。
あるいは、マーシャルの JCM900。
これらのモデルに比べると、どうにもストレートではないというか。
エフェクターと接続したときに、ポンと一発で音が決まらないというか。
名機ゆえにプレイヤーを選んでいるというか。
とにかく要するに何となくとっつきにくい感じが否めないのである。
んでもって。
週末も仕事に忙殺されまくりのワタシだったのだけれども、それでも何とか3時間ばかりを創出し、駒沢大学にある NOAH College @スタジオノア駒沢店へ。
ギタリストの鈴木健治さんを迎え、フェンダー 1968年 カスタムシリーズ、すなわち:
・ツインリバーブ
・デラックスリバーブ
・プリンストンリバーブ
の3台弾き比べをやるという、何とも贅沢なセミナーに駆けつけたのであった。
ワタシが鈴木さんを知ったきっかけは、MISIA のバックで鳴っていた超絶テクのギター。
その後、目黒のブルースアレイに鈴木さんのバンドを聞きに行ったりして、改めてそのギターを堪能したものだ。
ちなみにそのときのラインナップは鈴木さんの他に、ベースが種子田健さん、ドラムは山下達郎バンドのレギュラー、今は亡き青山純さんという、とんでもなく豪華な面々。
青山さんのご子息、青山英樹さんは、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの BABYMETAL は神バンドで超絶ドラミングを披露しており、まあ何というか、色々と凄いのである。
そういえば、ブルースアレイのとき、ワタシは MISIA のCDを片手に楽屋まで押しかけ、鈴木さんにサインをもらったのでしたw
サインねだり野郎による、突然の楽屋来襲であったにもかかわらず、鈴木さんはニコニコと笑顔で応対してくれました。イイ人だw (あざっす!)
閑話休題。
んでもって、今回のセミナーでもやはりお約束、鈴木さんのスーパーなテクニックが炸裂しておりました。
つまり、エフェクターなしでも:
・アンプのヴィンテージチャンネルのトーンコントロールやボリューム、リバーブやトレモロ
・ギターのトーンやボリューム
・ピッキングする位置や強弱の調節
・フィンガリング
・アーミング
などを合わせ技で駆使して、クリーンからオーバードライブまで、縦横無尽に様々な音を作り出してしまうのであった。
デジタルなリバーブでは絶対に出せない、アナログなスプリングリバーブならではのテイストもしっかり表現していたし。
ワタシの場合、ギターのボリューム、トーン、共に常にほとんどフルテン。
アンプは一応それらしきセッティングをするものの、最終的な音作りは基本的に昨今隆盛を誇るスグレモノなデジタルエフェクター頼みなので、まさに目から鱗が落ちる状況。
エフェクターなしでもあそこまで音作りができてしまうとは、フェンダー恐るべし。
ストラトキャスター、そしてFender Silver Face、いわゆる銀パネの底力を見せ付けられた感じ。
そしてまた、それらの性能を120%引き出してしまう鈴木さんにも脱帽~敬礼なのでありました。
さすがプロフェッショナルなギタープレイヤーは違う。
ホント、良い音してました。
ところで、ツインリバーブ、デラックスリバーブともに、カスタムチャンネルの回路がベースマン仕様になっているとは知らなかった~w これ、ワタシにとっては何気に使える豆知識というか。つまり、例えば時間との闘いちっくなステージやリハの現場で‥‥‥(以下略w)。
後半ではエフェクターもしっかり登場。
個人的に超印象的だったのは、Ovaltone の Q.O.O. Blue edition である。
ハイゲインアンプのような音を醸し出しつつも、芯の抜けていない骨太なオーバードライブが心地良かった。また、見た目が美しいのも二重マル。
ちなみに鈴木さんがこの日に使っていた愛器、ストラトは、HSSのアメリカンプロフェッショナルシリーズ。
リアがシングルではなくハムバッキングなので、歪み系サウンドでも勢いシャープになりすぎず、何というかさりげなくウォームというかジャジーなのである。
一粒で2度オイシイのストラトでした。Ovaltone との相性もガッツリ決まってました。
というわけで、ワタシにとってはどうにも苦手意識の抜けないフェンダーさんちのアンプ、わけても気難しさが漂うイキフンのツインリバーブさんでしたが、『和合』というか、仲直りというかw、そういうもののきっかけ、或いは糸口みたいなものは得られたかなという印象。
NOAH College @スタジオノア駒沢店さんと、フェンダーミュージックさんと、そしてもちろん鈴木健治さんに多謝 (^ ^)
マーチン D-28 に3種類のマイクをセッティング ~ 山本彩の場合 @ AKB48「365日の紙飛行機」
今さらながらだけれども。
AKB48「365日の紙飛行機」なのである。
NHK 朝ドラ「あさが来た」のテーマソングである。
Aメロの出だしが水色の街みたいだし。
歌詞が教条的すぎる。
てか、そもそも AKB とか興味ないし(BABYMETAL には入れ込んでるけど)。
とか何とか色々あって、まったく興味がわかなかった。
しかしながら。
たまたま目にしたこの動画にはブッ飛んでしまった。
文字通り、椅子から転げ落ちた。
他でもない。
NMB48 の山本彩がマーチン D-28 で弾き語りをやっている動画である。
イイ。
実にイイ。
弾き語りの手本のようなステージングである。
まず何よりも立ち姿が美しい。
美しすぎる。
凄みのある美しさというか。
そして、歌っている表情が良い。
オーディエンスへのアイコンタクトも上手いし、プレゼンとかで良く言われる、いわゆる”デリバリー”が全般的かつ圧倒的に上手い。
そして、声が気持ち良い。
心地良すぎる。
アイドルがアーティストをやるといかにすごいことになるか。
それを垣間見たような気がした。
鬼に金棒。
ウルトラマンにこん棒。
ヴィジュアル的にはアイドルとして。
音楽的にはアーティストとして。
一粒で2度愉しませてくれる山本さんは本物なのであった。
AKB48 公式で見られる MV/PV も悪くはないが、僕にとってはどうにもありがち過ぎて退屈。
しかし、この山本彩ソロのスタジオライヴは秀逸かつ珠玉のパフォーマンス、実に強烈すぎる。
んでもって。
ギタリストとしての山本彩である。
色々調べてみると、このお方、かなり歴戦のギタリストのようで。
中学時代にはバンド組んでバリバリのロックギタリストやってたみたいだし。
D-28 での弾き語りが堂に入っているのもうなずけようというもの。
ところで、この D-28 である。
山本彩嬢が表紙を飾る『アコースティックギターマガジン』2016年秋号(Vol. 70)によれば、このギターは「和音が柔らかくって、きれいにスーッと入ってくる感じです」とのこと。
確かに、この動画からも豊かな倍音に恵まれた素晴らしいサウンドを聴くことができる。
動画を見ると、どうやら3種類のマイクで音作りをしているようで。
某スタジオのオーナーさん(仮にT氏としておこう)によれば、3種類のマイクを使っている理由として考えられるのは、スタジオ内PA用と放送用を分けてバランスしている可能性大、スタジオ用はハウリングとの関係上ピエゾの比率が高く、放送用は音質重視でマイク2本からの音をメインにしているのではとのご指摘。
納得。
さて、そのマイクたちである。
1つ目は、ブリッジ下に埋め込まれているであろうピエゾ。
動画内では、エンドピンからシールドケーブルが出ているのが確認できる。
アコギマガジンによれば、フィッシュマン製のピックアップとのこと。
同誌グラビア写真では、サウンドホールから少しだけその配線が顔を出している。
2つ目は、ギターの前に立てられたガンマイクのようなルックスのマイクである。
サウンドホールのネック側を狙うような形でセッティングされている、黒くて細オモテのマイクだ。
T氏によれば、これは Shure SM57 であろうとのこと。オフマイク気味だし、メインには使っていないようだし、恐らくは低音や空気感を補っているのではとの見解。
3つ目は、ギターの側板下側からツツーッと伸びている、実に怪しげな(笑)マイクである。
T氏によれば、これはおそらく DPA VO4099 であろうとのこと。
「コンデンサーらしく感度が良く、近くを通る人の足音まで拾うので、ボーカルも相当かぶる」のではとのお話。
その性格上、ハウリングを起こし易いので、スタジオ用には少し混ぜている程度で、放送用はこれがメインではないかとのこと。有識者ならではのお言葉である。
ちなみに気になるそのお値段、千葉にある通販で有名な某楽器屋さんでは、税抜き5万円程度の値札が付いているようだ。
ライヴなどでの使い勝手の良さやパフォーマンスの高さを考えれば、決して高くはない買い物のようにも思えたのだが、現物を実際に試したことのあるT氏によれば、このアイテム、なかなかに強者らしい。いわば、使用者を選ぶヤツというかw
まず48Vファントム電源が必要。また、ギター用アタッチメントはあるものの、ケーブル処理含め、全般的なセッティングにそれなりの時間を要する。
よって、プロフェッショナルなプレーヤーが1時間くらいのステージでじっくり使うケースで、かつ事前テストやPA側の準備もちゃんと出来る環境が必要なのではとのことであった。
そもそもこの DPA というメーカー、基本的に、アマチュアユースというよりはプロユース寄りの製品を作っている会社という位置づけのようだ。
山本彩自身のステージングもすごいけれども、使っている機材にもさりげなくも確実に色々と創意工夫がなされていて、さすがはプロなのであった。
ギター弾きの末席を汚す自分にとっては、今後も要チェックな逸材として、新たにブックマークすべき対象となったのでありました。
件の動画……↓
3月14日。元モップス、鈴木ヒロミツさんの命日
かまやつひろしさんが3月1日、膵癌で亡くなった。享年78。
ちょうど10年前の今日。
すなわち2007年の3月14日。
元・ザ・モップスのヴォーカリスト、鈴木ヒロミツさんが肝細胞癌で亡くなっている。享年60。
お二人ともガンと戦っていた。
合掌。
ヒロミツさんが亡くなってすぐ出版された本がある。
タイトルを『余命三カ月のラブレター』という。
僕も未だに持っている。
僕は本を買うと、必ず購入年月日を最後のページに書き込んでおくのだけれども、この本のそれは「6-15-2007」となっていた。ヒロミツさんが亡くなってから、約二か月後に買ったことになる。
で、その内容である。
前年末に体の不調を覚え。
正月に病気の宣告を受け。
「今年の桜はもう見られないかもしれない」
そう嘆きながらも、昔のことを思い起こしながらヒロミツさんが全身全霊を傾けて執筆した、文字通り入魂の作である。
この本の第二章には、モップスの全盛期の話が色々と綴られている。
日本におけるサイケデリック・サウンドの草分けとして、モップスがどういう風に音楽シーンに斬り込んで行ったかが克明に記されていて、非常に面白い。
当然ながら、ザ・スパイダース、ザ・ヴィレッジシンガーズ、ゴールデンカップス、その他諸々、当時第一線で大活躍していたアーティストとの逸話が次々と出て来る。
ちなみに、かまやつさんのいたスパイダースは、モップスが所属していたホリプロでの先輩に当たる。
モップスの解散について触れた部分には、「モップスは解散するまでずっと仲が良かった」というくだりがある。
バンドの解散というと、一般的には色々と難しい問題があったりするケースも散見されるが、少なくともモップスの場合にはそれが該当せず、極めて平和的かつ穏健に事が運んだことがわかる。
モップスといえば去年、2016年6月。
東中野のカフェじみへんで、元モップスのベーシスト三幸太朗さんのライヴを拝見する機会があった。
現在は、三幸太朗 with サイケデリックスというバンドでヴォーカルとベースを担当しておられるのだが、この日はアコースティックセットで往年の名曲から新曲まで、幅広く披露してくれた。
ライブがハネてからは、色々と当時のお話が聞けたりして、非常に楽しく、また充実した日であったのを良く覚えている。
時を置かずして、その3か月後。
9月には同じライブハウスで三幸さん & 氏の大先輩との共演を見る機会に恵まれる。
他でもない、スパイダースでベースを弾いていた加藤充さんとのジョイントライヴである。
すでに伝説化しつつあるモップスとスパイダースではあるけれども、お二人のジョイントライブはまさに圧巻の一言であった。
何せ、伝説化しているバンドの元メンバーの方々の共演を、まさに目の前で見ることができたのであるから、当然といえば当然か。
終演後、加藤さんとも少しだけ話をさせていただいたのだけれども、バンドを解散してからもかまやつさんとは変わらず交流があったようで、ステージを共にしたときのことなど、色々と興味深い話をしてくれた。
カフェじみへんといえば、先日、カウンターの上で珍しいシングル盤を見つけた。
モップスの「たどり着いたらいつも雨ふり」である。
歌詞カードが手書きとなっており、しかもギターのコードが付記してあったりして、さりげなくもしっかり味のある仕上がりとなっていた。
何というか、当時が偲ばれる逸品なのである。
拡大してみると……。
歌詞カードには、メンバーの名前が列記してあるのだけれども、トリビア的見地から(?)ちょっと興味をそそられた。
つまり。
まあ、大したことではないのだけれども(笑)。
三幸太朗さんの表記が、「三幸太郎」となっていたり。
また、鈴木ヒロミツさんの表記が、「鈴木博三」となっていたり。
何気にこういうことに興味を引かれたりするのは、たぶん僕の悪いクセか。
とまれ。
鈴木ヒロミツさん、10回目の命日。
また、かまやつひろしさんが先般召されたということで、心に移りゆくよしなしごとを、そこはかとなくぽつらぽつらと書き綴ってみた次第。
改めて……。
合掌。