されどロックな日々 - ANNEX

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ウクレレ初心者日記: ウクレレおもしれ〜の話 & ヘイジュードの宇宙一簡単な弾き語り

宇宙一簡単なウクレレ弾き語りをやってみた。
『ヘイジュード』(Hey Jude




ウクレレを買ったのは、本年(2015年)1月7日。
新宿駅至近の某楽器店にて。
「入門用でお願いします」という僕の言葉に対してお勧めされた2万円のウクレレ

日本製は Famous というブランドの、いわゆる『ソプラノ』サイズのウクレレである。
糸巻きにギアが付いているのが何気に気に入った。
ギターの経験上、チューニングを正確に行うためには 1:1 であるよりも、やはりギアで弦側が『減速』されていたほうが微妙に合わせられると思った次第。

価格的に見ればまったく高級なウクレレではないというか、要するに『普及品』(便利な言葉だ)なわけだがw、実はかな〜り気に入っている。

1日1回は手にしている感じ。

丸っこくてこげ茶で、なかなか可愛い。
どことなく子犬のような印象w

名前も付けた。
高倉健の健に、菅原文太の太で、健太である。
何だかどっかで聞いたことのあるような名前の付け方だ。
細かいことは忘れたww

このウクレレ、音も触感も、とにかく心地良い。
その分、ギターとはご無沙汰みたいな。


しかし、難儀しているのもまた事実。

購入からそろそろ1か月になるが、エレキ、アコギの別を問わず、ギターとはかなり勝手が違うので、単純な話、弾きづらい部分も否定できない。


まず何よりもボディが小さく軽い。

クルマの運転席で気軽に弾ける楽器が欲しい!というところから始まった今回のウクレレ購入劇ではある。
その観点からすると、小さくて軽いということはまごうかたなき長所である。


しかし。

小さすぎるのである。
だからネックが細い。
細すぎる。
そして、フレットとフレットの間隔が狭すぎる。
そしてまた軽すぎるのである。
安定感に欠けるというか。



結果として、抱えて弾くにしても:

1)コードが上手く押さえられない。
特に Em、D、Bm あたりが鬱陶しい。
ウクレレ本体の安定感が乏しいため、押さえにくいし、とにかくコードチェンジがやりにくいのである。
2)コードストロークが安定しない。
左手が不安定だと、右手も必然的に不安定になってしまう。
結果としてリズムが乱れがちになる。

要するにフィンガリングもピッキングも不安定になりがちということになる。

さらに:

3)ストロークにしても、アルペジオにしても、どうしてもギター的なアプローチになってしまう。
悪くはないが、ギターとは何らかの差別化が欲しいところ。
4)ピッキングをどの位置でやればベストなのかが、いまひとつ掴みづらい。
ブリッジ側か。
サウンドホール上か。
ネック側か。
はたまた指板上か。
ギターにも同じようなポイントがあり、曲によって弾き分けるわけだが、ウクレレも似ているとはいえ、今一つ掴みづらい
5)4弦が2番目に高い音の出る弦であるということ、つまりベース弦ではないという特性をどう生かせば良いのか、未だわからず。
ユニークな弦のセッティングをどう生かすかという……。
6)周囲の温度変化に弦が敏感に反応し、チューニングが狂いがち。


1)と2)のソリューションは、
ウクレレの抱え方を改善する。
・必要とあればエンドピンを打ち、ギターと同じ方式のストラップで完全に安定させる
あたりであろうか。
カポで調弦するというのもありだろう。
弦長が短くなって鳴りに悪影響が……出る?
それにしても、カポを使うというのがいかにもギター的なアプローチというか、我ながら少々安直なソリューションという気がしないでもないw
要は難しいコードをモノにすれば良いわけで。

ストラップ。
すでにウクレレ用のネックストラップは使っているものの、サウンドホール下側にフックを引っ掛けて、ウクレレの裏側から引き回すという関係上、やはり本体とネックが下方向、右に左にとブレるため、どうにも安定感に欠けるのである。
抱え方を改善すれば良い……のだろうけれども、つまるところエンドピン作戦がベストか。

ソプラノウクレレではなく、もっと大きいサイズのウクレレにするというオプションもあり。
コンサートサイズとか、テナー、中にはバリトンサイズなんてのもあるし。
今後の検討課題といえよう。

3)〜5)に関しては、ギターの延長でウクレレを考えず、ウクレレはまったくの別物という捉え方をすべきなのであろう。
まさに『似て非なるもの』、ウクレレのほうがシンプルな作りである分、演奏のアラは出やすいようだ。
4弦を低いほうのソ(G)が出るようにするというオプションもある。

6)はナイロン弦ゆえかと思われる。
月曜の昼間、東名の某SA。
ランチの合間に車内で弾き語ってみたりしたのだがw、窓を開けてちょっと換気しただけで微妙にチューニングが狂った。
ギターは鉄弦なので、このあたりは結構タフだったりする。



色々ゴチャゴチャ書いたが、もちろん悪いことばかりではない。
むしろ良いことのほうが多い。
というか、今後の課題や改善点が多いということは、それだけコミットメントのレベルが高いということにもなるわけでw
んでもって、マルな点である。

A)何しろ弾くのが楽しい。
これは嬉しい。
新しい玩具を与えられた気分。
B)1〜3弦が、順にラ、ミ、ドという順のセッティングになっている。
これはギターのミ、シ、ソと同じ音配分なので、シングルノートを弾くときにギターと同じアプローチが応用可能。
これはありがたい。
4弦は……先述のとおり扱いづらいw
C)レパートリーが順調に増えている。
毎日弾いているので、自然と増えてくれるのはありがたい。
オリジナルを含め、10曲は弾けるようになった。
ただし、そのうち人様の前で披露したことがあるのは、たった1曲だけw 
音楽は表現行為でありコミュニケーションでもある以上、人前でやらなければ意味がないというのが、僕の持論(暴論?w)。
D)ウクレレの持つ、トボけたような、力の抜けた独特のサウンドは確実に癒し系、和み系である。
何気に素朴な魅力を持っているのである。
楽曲によっては、ウクレレならではの音を十二分に生かした表現が可能であると思われる。
というか、ウクレレでなければできない表現とかもあるだろうし……。

あえてその逆を突いて、ロックな曲をあえてウクレレで演奏するというアプローチも絶対に面白いはず。
これまで、ガンズやボンジョヴィ、ストーンズやパープルなどをアコギで演るという暴挙wが好きであった僕にとっては、興味深いエリアではあるw


まだ1か月にも満たないウクレレキャリア。
課題はいろいろあるが、これまでにギターをン十年弾いてきた身としては、なかなかに新鮮で面白く、また楽しいのでとりあえずは二重マル。

さて……。