されどロックな日々 - ANNEX

「されどロックな日々」、別館 (ANNEX) でございます (^^)

BABYMETAL のオヤジファンは素晴らしい!の話、その3。「イイ年こいて」るからこそ、ファンになる

BABYMETAL のオッサンファン、オヤジファンがなぜ素晴らしいのか、自画自賛の続きw、今回は“その3”である。
イイ年こいたファンには、しっかりとした鑑賞眼が備わっている、の話。

なお、例によって偏見こそないが、まったくの独断に基づいているw




「ったく、イイ年こいて、アイドルのファンなんかやって……」

僕が BABYMETAL のファンだと知ると、こういう言葉を返してくるお方がいらっしゃる。
続く言葉は、さしずめ「バカなの? 死ぬの?」であろうか。

「ブフフフ」とか摩訶不思議な笑みを口元に浮かべ、無言のまま意味深な表情で僕を見るお方もいらっしゃる。


今や平成は四半世紀を超え、21世紀も15年目を数える。

「イイ年こいて」的な価値観は、すでにその歴史的役割を終えている。
死語ならぬ、すでに逝ってしまった価値観なのである。
そもそもが旧石器時代の遺物であって、時代の先端を世界レベルでリードしているベビメタ及びそのファン(通称メイトさん)にはまったく通用しない。

ていうか、イイ年こいてるからこそ、トシ喰ってるからこそ、ベビメタが好きになるのである。

「イイ年こいてるくせしてベビメタが好き」なのではない。

ヨノナカには、トシ喰ってるからこそ、その良さや素晴らしさがわかるものも多々あるわけで。


BABYMETAL は旧来の価値観、既存の概念ではもはや語れない存在なのだ。

すでに“その1”で書いたように、オッサン、オヤジ連中は長年にわたって極めて多様な音楽を聴いてきている。
本物を知っている。
偽物、贋作を見抜く力を持っている(きっぱり)。

よって、いくらアイドルとはいえ、ちょっと可愛いとか、キレイとか、エロいとか、歌が上手いとか、楽器が上手いとか、楽曲が素晴らしいとか、多少のことではまったく興味を示さない。

何気なく聞こえてくる音楽、何気なくTVで見かけたパフォーマンスであっても、その都度シヴィアに選別し、そう簡単には好きになったり、ファンになったり、のめり込んだりはしない。

たとえ見た目がヨレているような、疲れているオッサンでも、エンタメ物件を受容するハードルはかなり高かったりするのだ。

ベビメタはすべてにおいてハイレベルなアウトプットを見せ、聴かせてくれる。

トップレベルのアイドル性。
圧倒的な歌唱力。
考え抜かれ、研ぎ澄まされた演出のダンス、そしてライヴパフォーマンス。
3人の個性を魅力的なものとして引き出すデザインの衣装。

第一線の HR/HM と比較してもまったく遜色がない、楽曲の素晴らしさ。
日本のみならず、世界的に見ても極めて演奏技術力の高いバンド。
技術力があるだけではなく、音楽的な『センス』も兼ね備えている。
ゆえに、神バンドという呼称がまったく大げさになっていない。

ライヴにおけるドラマチックな展開とそのストーリー。
MC不要。

グループとして進化して行くプロセスに見られるドラマ性とそのストーリー。

強力なプロダクションチーム。
KOBAMETAL 率いるチームは盤石、優秀なブレーンしか参加を許されない……みたいな。

強力なマネジメントチーム。
リーガル、ファイナンス、HR など、バックオフィスにもかなりの切れ者が揃っているという印象。
ロジスティクスというか、要するに必要なリソースを必要なときに必要なだけ供給することができる能力を持っている印象。
もちろん、知的財産権の管理とかにもしっかり目を光らせているわけで。

とにかくありとあらゆる分野において、第一級の人材が惜しみなく注ぎ込まれている。
そして、それらをすべて受け止めハイレベル、ハイクオリティなアウトプットとして昇華させる能力を備えた Su, Yui, Moa の3人。

神バンドのメンバーしかり。

僕のようなオヤジ層は、年食ってる分色々なものを見たり聴いたりしてきているので、ベビメタのすごさや本物度合いがよ〜っくわかるのである。
しっかりとした鑑賞眼を持っているからエライのである(シャキーン)。


かの3人の女子たちも本気の本気である。
BABYMETAL は、まさに命を削る勢いですべてに取り組んでいる(最敬礼)。

今やベビメタファン必須のバイブル、雑誌『ヘドバン』Vol. 5 に、神バンドのギタリスト、大村孝佳氏のインタヴューが載っている。

その144ページに次のようなくだりがある。

「(Su, Yui, Moa の3人が)命を惜しまずやってる感じが燃えますよね。こっちも死んでもええやって思う。(中略)あれだけ出来る女の子って他にいないと思うんですよね。命削ってる感が見えるんで。そういう部分ではやっぱりグッとくるものがあるというか」(出典:雑誌『ヘドバン』)

さすがは神バンドメンバー、良く見ていらっしゃる。
3人の本気度は、僕のような一(いち)ファンにも圧倒的な力で迫って来る。
動画サイトのビデオからも伝わって来るし、もちろんライヴステージからもガンガン伝わって来る。


オッサン連中は一見ボンクラでノーテンキなようでいて、命を削って生み出されたこれら第一級のアウトプットを、鋭敏な嗅覚で感じ取る能力、鑑識眼、鑑賞眼を持っている。


トシ食ってるからこそ、これらを素早く感知し、深く認識し、正しく判断することができる。

結果としてベビメタのファンになって行く。
それもハードコアでダイハードなファンにww


旧態依然とした価値観にまみれている連中には発想の転換パラダイムシフトが必要といえよう。

ベビメタの3人には、伝説の黒髪を華麗に乱し、世の中に蔓延する古臭い価値観を木端微塵にブチ壊してもらいたい。

これもまたメタルレジスタンスへの道、すなわちRoad of Resistance なのである。

(注: これは決して一般論ではない。偏見はないが独断でありw、僕及びその周辺部にまつわる、あくまでも個人的見解にすぎない。客観性など微塵も存在しないw 万が一似たようなケースがあったとしても、それは単なる偶然の一致にすぎない)