されどロックな日々 - ANNEX

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BABYMETAL のオヤジファンは素晴らしい!の話、その2。 疑似恋愛的視線vs父兄的視線


前回の「その1」に引き続き……。

BABYMETALのオッサンファン、オヤジファンは素晴らしい!という、自画自賛な話wである。

今回はその2、ベビメタに対する“親兄弟的な目線、姿勢”について、僭越ながらちょっと考えてみた。

一般的に言って、異性のアイドルは疑似恋愛の対象である。

お気に入りのアイドルを、あたかも自分の彼女や彼氏であるかのように捉え、応援し、感情を共有しようとする。
これはAKBであれハロプロであれ、はたまたジャニーズであれ、アイドルがアイドルとして成立するための、ひとつな重要なファクターであり、制作サイドにとっては立派なメシのタネでもある。

いわゆる「夢を売る」商売と呼ばれる所以である。

決して悪いことではない。

しかるに。

ベビメタのオッサンファン、オヤジファンは、基本的に3人を擬似恋愛の対象とは見ていないケースが多い。

もちろん、Su, Yui, Moa が好きであることは間違いない。
熱烈、強烈、激烈なファンだって、掃いて捨てるほどいる。

とはいえ、それら熱情や激情が、決して3人をカノにしたいとか結婚したいとかいう心情に基づくものではない(ことが多い。はずw)

むしろ親兄弟的な目線で「見守っている」と形容したほうがしっくり来る。

彼女たち3人の親よりも、自分のほうが年長というケースは全然まれではないだろうしww、そのあたりを考えても自然な流れといえよう。

よって、一部ドルヲタに見られるような、ヤラカシがいない(と思う)。

ストーキングなど過激な行動に出る者も、もちろんいない(はずだ)。

静かに、だがしっかりと親兄弟的な姿勢、あるいはそれに類似したスタンスを保ちつつ、遠くから見守るといった感じであろうか。

これは、ベビメタの母体、さくら学院のファンが“父兄”と呼ばれていることにも一脈を通じている(ような気がする)。

つまり、男としての生々しい感情を持って女子たちを見るのではなく、いわば大所高所から(?)父兄的な視点で見守って欲しいという、運営サイドの希望がたっぷりと含まれている呼称なのかもしれないw

ベビメタやさくら学院の女子たちが、他のアイドルたちに比べてほとんど色気を売りにしていないことは、偶然ではあるまい。
きわどい衣装や水着をまとった姿を見せつけたりしないことは、個人的にとても良いことだと思う。

可愛さが俄然ブーストアップされるし、逆説めくがそういうところにこそほんのり色気が漂ったりすることもあるわけでw
さりげなく見えて、実は何気に巧みな差別化、区別化なのである。

そういえば。

昨年夏、Sonisphere や HeavyMontreal の直前には、当地のメタルヘッズによるブーイングやボトリングを本気で心配する声が上がっていた。
何を隠そう、僕も支離滅裂な英文を書き散らかしつつ、FBで盛んに吠えていた。

他のバンドがボトルを投げ付けられている実写映像は、あまりに生々しくかつ容赦なく、極東、ニッポンから乗り込んで行くティーネイジャーの女子たちが、万が一欧州や北米でこれを喰らったらと思うと胃に激痛が走るのであった。

これについては、当時、海外のメイトさんたちの中にも心配する向きは決して少なくなかった。

万が一の場合には、ボトルを投げている奴を……:
殴り倒す。
担ぎ上げて投げ飛ばす。
上から覆いかぶさってやる;
など、大変に勇ましい意見が飛び交うことも多々あり、少しく安心したのを記憶している。

フタを開けてみれば結果はまったくの逆となり、現地のむくつけきメタルヘッズ連中はベビメタに狂喜乱舞、すなわち女王と姫二人に心酔、僕のかなり本気の心配が杞憂に終わったことは誠に喜ばしいことであった。

なんて思うところなどは、まさに父兄目線そのものなのであろうww

というわけで、「その3」に続きます。

(注: これは決して一般論ではない。偏見はないが独断でありw、僕及びその周辺部にまつわる、あくまでも個人的見解にすぎない。万が一似たようなケースがあったとしても、それは単なる偶然の一致にすぎない)