されどロックな日々 - ANNEX

「されどロックな日々」、別館 (ANNEX) でございます (^^)

才能や実力は十二分なのに、なぜかインディーズにとどまっているアーティストたち


さて、これはかなり以前、恐らく90年代あたりから思ってきたことなのだけれども。
才能や実力は十二分なのに、なぜかインディーズにとどまっているアーティストたちがいるということは、自分にとって結構なナゾであったりする。

先日、都内某所で見たインディーズアーティストにしても非常に高レベルであった。
特にそのアーティストや特定のバンド等に限らないけれども、僕の言うところの『高レベル』というのは例えばこんな感じ:

1.ヴォーカリストの歌唱力が高い
2.バンドの楽器演奏の技術、スキルが高い(音大出身とか海外留学組とか結構いるし)
3.楽曲良い。歌詞、曲、アレンジともにレベルが高い。ラブソングから人生応援歌w?みたいのまで、ヴァラエティ豊か
4.喋り(MCとも呼ばれているようだ)が絶妙、つまり歌ってないときの客とのコミュニケーションが抜群にうまい
5.ルックス良い。ファッションセンスもなかなか
6.CDの音楽的完成度はもちろん、アートワークなどのクオリティもプロ顔負け
7.DVDの映像クオリティも素人の域をはるかにしのいでいる
8.そこそこの数のファンはいる

ちなみにくだんのアーティストの性別は男、年令は30ちょっと過ぎ。

僕は1か月に2〜3回程度しかライヴに足を運ばないけれども、それでもインディーズ系のライヴに行くと、たまにハイレベルなアマチュア、あるいはセミプロに遭遇することがある。頻度にしたら、半年に1回ぐらいか。

自分自身は楽器はやるものの、プロミュージシャンになるなどという大それたことは考えたことなく過ごしてきた。

しかしである。

ああいう才能と実力のあるアーティストたちが、30前後に至ってなおインディーズでのみ活動しているってことを目にするにつけ、なぜ彼らはプロのアーティストにならない、あるいはなれないのだろうと単純な疑問が降って湧いて来るわけで、残念ながらそれに対する明確な回答は未だに得られていない。

『運』という、実に安直な回答もあろうけれども、それだって色々なファクターのうちの1ピースにすぎないような気がする。

興味津々で当該アーティストのブログやらSNSやらをチェックしてみると、別にハイアマチュアにこだわっているわけではなく、というよりもむしろプロミュージシャンを目指して様々な活動をやって来ていたりして、TVとかFMとかプロフェッショナルな活動もそこそこやっているのだけれども、今一つブレイクせず、インディーズにとどまっている、、、みたいな感じが伝わって来る。

35とか40とかを過ぎてしまえば、特にプロを目指すというよりも、趣味でお楽しみで音楽やってますみたいなスタンスに変化して行くのかもしれないけれども。。。

「歌の上手い人は掃いて捨てるほどいます。問題はそこから先なんですよ」という言葉を聞いたことがある。
某ちょっと有名ちっくなライブハウスwでブッキングやってるお方から聞いた話。
僕としては『そこから先』の具体例が知りたかったし、そもそもなぜ明らかに才能や実力のあるアーティストがブレイクしないのか、別の言い方をすればどうすればブレイクするのかなどを知りたかったのだが、氏は「そんなん色んなパターンがあるし、一概にこれとは言えないよね」とおっしゃるのみであった。

結局明確な答えはないってことらしい。
そもそも質問自体が陳腐ってことか?
いや、それでもなお知りたい。
それならなおさら知りたい。

歌唱力や技術力があっても、音楽は理性ではなく感性の問題、よって感性に訴えることができない音楽は×。。。?
「才能や実力がある」つっても、最後は個人個人の好き嫌いに左右される。。。?
時代の流れや潮流に乗ることが大切。。。?

Or。。。what the hell。。。?

(※写真はネットで見つけたものを勝手に使わせていただいております)