されどロックな日々 - ANNEX

「されどロックな日々」、別館 (ANNEX) でございます (^^)

フィルムコンサート「ヴァウの総て All about VOW」@高円寺 High


12月25日と26日両日は、高円寺にある High というライヴハウスへ。

まさしくちょうど2年前、2010年の同日に行われた、VOW WOW のライヴ@渋谷AXの模様を収めたフィルムコンサートを見るため。
当時のあの日2日間は仕事で地方にいたため観戦できず……ってことで、自分にとっては非常にありがたい企画なのであった。

ライヴが2日間にわたって行われたのに倣い、このフィルムコンサートも

25日: 第一幕・渡英前
26日: 第二幕・渡英後

という分け方になっていた。

音響は良かったのだが、正直なところ、映像の質が微妙だったような希ガス
とはいえ、ライヴの様子や雰囲気はしっかり伝わって来ていたので、その意味において、本来の目的は十分達成できているとはいえよう。

新美俊宏とグレッグ・リーがドラムと低音でしっかりバンドの基礎を支え、そこに人見元基、山本恭司、厚見玲衣らのヴォーカル、ギター、キーボードが縦横無尽に駆け巡るという構図。

どちらかというと皆さん天才型の方々なので、下手をすればお互いにぶつかり合ってバンドとしては自滅するというリスクも十分に考えられるわけだが、そこはやはり天才とはいえ感性だけで突っ走るのではなく、理性でのコントロールもきっちりできる人たちゆえ、実にレベルの高い所で音楽が結実しているという印象。

特に山本、厚見、両巨頭は実に細かいところで、それは例えば1小節とかいうレベルではなく、1拍とか半拍とかのレベルでほんのちょっとした何とも細かいワザを色々様々に利かせていて、楽曲の全体的なレベルが結果的に非常に高くなっているのは、要するにそういった実に細かいレベルでの積み重ねがモノを言っているのだということに気づかされた。

お二方の引き出しの多さたるや、やはり天才的なレベルなのである。

この VOW WOW というバンド、BOW WOW のメンバーと何人か重なってはいるけれども、お互いに「似て非なる」バンドではなく、相互に全然違うバンドなのであるということを改めて認識。結局「両方イイ!」ってことなんだけど(笑)。

フィルム上映のあとは、山本恭司と厚見玲衣、両巨頭によるミニアコライヴで1曲。

スタッフロールに忌野清志郎の名前が出てきた理由も明かされたりして、短い時間ながら、音楽ともどもなかなか充実したミニライヴではあった。

追伸: そのミニライヴの様子が YouTube にアップされていたので、ここでもシェアしてみる↓
ギターの音が、とてもエレアコとは思えないほど素晴らしいのは、さすがヤマハだけのことはある。
ちなみに SRT というピックアップシステムを搭載した「LJX26CP」というモデルのようだ。