されどロックな日々 - ANNEX

「されどロックな日々」、別館 (ANNEX) でございます (^^)

青春Hシリーズ、2012年を振り返ってみた

青春Hシリーズという、単館系映画のシリーズがある。

僕はシリーズ第1作目から、直近の第32作目『スターティング・オーヴァー』までを、すべて劇場鑑賞し(@ポレポレ東中野)、作品によってはDVDも見ている。
別に全然偉くはないのだけれども(笑)。

第1弾から18弾までの作品群や感想等については、2011年12月18日のエントリーに書いた。
http://d.hatena.ne.jp/ken_tabise/20111218

今回は、2012年の作品について感想文のようなものをしたためてみたいと思う。

僕にとって好きな映画とは極めて単純にして明快である。

「魅力的な登場人物がいるか?」

これに尽きる。

別の言い方をすれば:

・好きになれる人がいるか?
・気持ちをわしづかみにしてくれる人がいるか?
・感情移入できる人がいるか?

みたいな感じであろうか。

ストーリーや題材や設定やセリフが大切なのは良くわかる。
しかし、登場人物に魅力がなければ、それらは僕にとって何の意味も持たない。

登場人物の魅力っていうのは、やはりしっかりとしたキャラクター造形がなされていないと出ないような気がする。

キャラクター造形がクリアになっていれば、おのずとセリフも良くなるし、ストーリーも生きて来る。シーンも映えて来る。

今回は2012年中に劇場公開された7作品、シリーズの第19弾から25弾までについての、感想文のようなものである。

第26弾から32弾までは2013年公開の作品ということで、またいつか……。

と思ったのだけれども、2013年も上半期が終わろうとしている今日6月30日、特筆すべきはシリーズ第29作目の『Sweet Sickness』と、32作目の『スターティング・オーヴァー』であろう。
この2作品にはかなり気持ちを持って行かれた。劇場鑑賞には共に2回ずつ行ったし。
Twitter でもごちゃごちゃつぶやいたし(笑)。

僕は男だから、通常映画やTVドラマを観る場合には、男に感情移入するのが常なのだが、ことこの2作品に関しては、いつの間にか主演女優に気持ちを乗せて観ていた。

題材は、前者が姉と弟の禁断の愛、後者が10年間付き合ってきたカップルの別れ。

近親者間の禁断の愛を扱った作品たるもの、その扱いの難しさゆえ、安易にエグい路線に走る作品も少なくなく、もしかしたら『Sweet Sickness』もその類の作品で、ニヤニヤしながら観ることになるのかなと思っていたのだが、さにあらず。
超難関の題材を、決して下品に落とし込むことなく、実に見事に美しくハンドリングしていた。

女優といえば、それぞれの作品で、細江祐子さん(第29弾)と、成澤優子さん(同32弾)という方々がヒロインを務めていた。

とにかくお二人ともとても素晴らしい演技で、また舞台挨拶で拝見した実物のお二人は何気に存在感があり、かつとても上品であらせられ……と、書き始めたら止まりそうもないので、やめておこう。

今日は2012年の作品群をってことで、上記2作品については、また近ぢか改めて書いてみようかと思う。

そういえば一昨日、6月28日金曜日は『スターティング・オーヴァー』の千秋楽であった(また2013年の話に戻ります:笑)。

僕は初日に引き続き2回目の鑑賞だったのだが、舞台挨拶で成澤優子さんがクスッと笑ったときの声や仕草や表情が、映画の中のそれらとまったく同じで、思わずドキッとした。

あの瞬間、周囲に座っていた男たちの間でも、思わずため息が漏れていたような記憶がある。決して気のせいではあるまい。うん、間違いない(笑)。
あの「クスッ」に瞬殺された諸氏諸兄のため息であろう。

あれは女優としての武器だね、強力な武器。
心にぐさっと斬り込んで来る……武器なのである。

巷では大島優子さんという女子が人気あるようだが、同じ優子でも僕は成澤優子さんのほうに総選挙投票するなあ。


で……2012年の作品であった(やっとだ)。

青春Hシリーズの作品群を俯瞰した場合、やはり玉石混交であるというのが全体的、かつ極めて正直な印象。
しかしながら、面白い作品は本当に面白いので、毎作品、公開ごとに結局見てしまうという状況なのである。

ところで、2012年10月に公開されるとアナウンスメントのあった作品があったように記憶するが、なぜかそれはお蔵入りになってしまったようだ。
出演すると発表されていたキャストの1人に僕の好きなお方がいたので、結構期待していたのだが、ちょっと残念。

とはいえ、映画や音楽の世界では日常茶飯の良くある話、いろいろと大人の事情があったと理解して、余計な深追いはしないというのがオトナの正しい態度なのである。たぶん。


さて、2012年中の作品群は以下の通り:
(※去年は1年間で7本。今年は上半期だけでもう7本。去年は寡作だったんですねえ)

19. ぱぴぃオールドマン
20. 先生、おなか痛いです
21. 狼の生活
22. 鳥をみて
23. ふたりのシーズン
24. ふきだまりの女
25. イヤリング


2012年同様、これら作品に☆を付けてみた。

☆☆☆☆☆(傑作):2作品
☆☆☆☆(秀作):1作品
☆☆☆(佳作):2作品
☆☆(凡作):2作品
☆(駄作):0作品

☆(星)の意味をちょっと詳しく書いてみると……:

☆☆☆☆☆(☆5つ)の作品
多幸感を与えてくれる、「観に行ってめっちゃくちゃ良かった」な作品。
大いなる自信を持って人に推薦できる映画。

☆☆☆☆(☆4つ)の作品
幸福感を与えてくれる、「観に行って良かった」な作品。
十分人に推薦できる映画。

☆☆☆(星3つ)の作品
映画館で見る最低ラインはしっかり持っていると思った作品。
劇場に足を運び、カネを払う側の人間としては、最低このレベルはきっちり保持してもらいたいと思うのである。

☆☆(星2つ)の作品
商業映画としていかがなものか? また、劇場公開するレベルにはないのではないか? な作品。
時間とカネを損した感じ。見なくても良かった……みたいな。

☆(星1つ)の作品
商業映画として決定的にあり得ない、劇場公開するレベルにはないと、自信を持って断言できる“錯品”。
自主映画として身内に見せるんならアリなんだろうけど……という。

2012年中に☆1つの作品がなかったのは、実にラッキーであった。そういう作品を観ると、心底時間とカネを損した気分になってしまう。


☆☆☆☆☆(星5つ)の作品

『先生、おなか痛いです』

監督・脚本:深井朝子(敬称略、以下同)
出演:野中あんり 飯島英幸 川上洋一郎 青野未来 川本亜貴代 田村研作 豊川智大

公式サイト:http://cinema.artport.co.jp/senseionakaitaidesu/

一言で言えば、ヘンな映画(笑)。

いかにも段取り芝居的な都合の良いシーン、意図的に笑いを狙ったのではと思われるような稚拙な乱闘シーンなど、欠点が散見されるのは事実。

一方、パンツに付いた血で半紙に文字を書くシーン、男をぶっ飛ばしてから線香を焚いて手を合わせるシーンなど、「え゙〜っ!?」なところもあった。

映画として全体を鑑みた場合、ヘンなところがあったり良くわからない部分があった作品。

しかし、である。

良くわからないが、何かこう映画としての本質的な面白さ、また少々荒っぽくても基礎的な体力みたいなものが存在していれば、微細に見られるダサさはまったく問題にならないということを改めて認識させられた作品でもある。

何よりもああいう世界観には遭遇したことがなかった。
寡聞にして似ている映画が思い当たらないのである。

見たことのない世界を見せてくれたという点において、非常に印象に残った作品。

もちろん、主演の野中あんり、その彼氏・飯島英幸、情けない男教師・豊川智大等、各キャラクターがトンガっていて魅力的だったのは改めて言うまでもない。
特に、豊川智大の抜群に情けない教師が、抜群に光りまくっていてカッコ良かった。

エンディングテーマの『悩殺爆弾』ことラナウェイズの『チェリーボム』の日本語版も良かった。劇中に音楽がなかったこともあり、心中ノリノリに(爆)なってしまった。

余談だが、レンタルDVD大手のG都内某店では、本作が他の新作と一緒に2巻置いてあり、しかもカバー写真が堂々と表にされた状態で陳列されていた(写真は2012年6月上旬に撮影)。

タイトルの良さとジャケ写の良さゆえか、かなりの頻度で貸し出し中になっていたのを覚えている。いわゆる“映画のコアなファン”だけではなく、一般の方々にも結構借りられていたのであろうと推察する。

2012年3月の、野中あんり“卒業”という名の引退はちょっと残念だった。




『ふたりのシーズン』

監督:井土紀州
脚本:川粼龍太
出演:澤木柚季江 礒部泰宏 扇田拓也

公式サイト:http://cinema.artport.co.jp/futarinoseason/

この作品を観てすぐに感じたのは、ある程度の(あるいは「かなりの」というべきか)経験を積んだ監督が撮った映画であろうということ。

つまり、作品に関して特に何らの予備知識がなかったとしても、全体的に色々な意味で「プロが撮った」という印象を抱かせる映画。要するに、何かこういかにもプロフェッショナルな雰囲気を感じさせる作品なのである。

例えば、人物の配置や出入りのタイミングが見事だなあと思っていたら、舞台挨拶で監督もしっかり言及され、特に配置については「女優の魅力を引き出すため」とのお言葉であった。

それにしても、アタマのほうに出て来る主役・澤木柚季江のシーンは良かった。男の前に立ちはだかり、相手に平手打ちを食らわすことで、どういう性格の女子なのかが一発でわかる感じ。

2人の男子、礒部泰宏、扇田拓也らとのキャラの対比が明確だったのは二重マル。要するに男より男っぽい性格の女子、みたいな(笑)。

この3人のセリフに、いくつか印象的な言葉や表現がちりばめられていたことも良かった。
セリフが良かったことの背景には、キャラの造形がしっかりしていたことがあるように思う。

ただし、僕の理解を超えるような部分もあった。

女の不倫相手の息子が女を刺すというところだけれども、果たして幼少の子供が自分の父親の不倫相手の女に対して殺意を抱き、刃物沙汰まで起こすであろうか。

子供の感情というよりも、妻の感情、つまりは大人の女の抱く感情ならすんなりと理解できるが、子供の気持ちとして理解するには少々難があるような気がした。

また、ラストのほうで、女がまったくの第三者、つまりは新しいオトコと歩いていてニッコリするシーン、可愛いらしい顔でせっかくのシーンではあったのだけれども、映画全体の流れを考えた場合、あの部分は不要だったように思う。

男の声によるナレーションにあった「その後はどうなったのかわからない」を生かし、女のその後は謎のままの方が余韻がジーンと残り、ベターであっただろうと感じた。

一方、この作品の中で一番印象に残ったシーンは、何といっても男女が足芸をやるところである。

あれは良かった。

居酒屋で男と女が飲んでいる。
以前「俺と別れてくれ」と言ったことについて、男が詫びを入れる。
「許してくれよ〜」と言いながら、靴を脱いで女の足に自分の足を重ねるのである。
女はまんざらでもない表情に……。

いや、ホントに、ヘタなベッドシーンなどよりも、女の内面的、心理的な色気を感じさせる、圧倒的に色っぽいシーンなのである。

澤木の可愛い笑顔はラストではなく、この場面で見せたほうが良かった。現出される色気は百倍増のブーストアップになったと確信する(笑)。

それにしても、どこかで機会があれば、自分でもああいう足芸をやってみたいと思っているのだが、残念ながら今までのところ、そういう機会には恵まれていない。

足芸といえば、伊丹十三の『お葬式』における山崎努宮本信子菅井きんらによる名演が思い出される。伊丹監督の著書『お葬式日記』によれば、「山さんの足の芝居が断然群を抜いている」とのこと。

『ふたりのシーズン』における足芸シーンは、色っぽさが加わっている分、伊丹作品よりも少々の分があると言っておきたい(笑)。

そういえば、艶っぽい足芸で思い出した、2010年ヴァージョン『時をかける少女』での仲里依紗による演技もなかなかのものであった。

直近の青春H作品『スターティング・オーヴァー』における一番の萌えシーンも足芸であると感じたが、足芸好き(笑)の僕にとっては嬉しい限りである。



☆☆☆☆(星4つ)の作品

『ふきだまりの女』

監督・脚本:安藤ボン
出演:加藤梓 松井理子 大坂のどか 倖田李梨

公式サイト:http://cinema.artport.co.jp/fukidamari/

東中野にある、通称“ムーンロード”という飲み屋街を主たるロケ地として撮られた作品。
スクリーン上で見る現場は何気に妖しく、非常に魅力的に撮られている。

しかし、実際の現地は、こう言っては何だが、特に何ということもない、ごく普通の路地、また路地裏なのである。これは現地に行ってみると、実に良くわかる。
強いて言えば、そこはかとなく昭和臭が漂っているという点であろうか。

監督氏はビデオの仕事をメインとしているお方とのことだが、カメラにフレーム(枠)があるということ、ついては劇場のスクリーンにも同じものがあるということを実に巧みに使い、場面を切り取り(=切り撮り)シーンを魅力的にすることができるお方とお見受けした。

何気ない日常の風景が、フレームの中では一転して妖しく蠱惑(こわく)的に光る路地裏になったりするのは、そのワザゆえでありましょう。

本作の公開初日は満員御礼。
パイプ椅子の補助席はなくなり、立ち見枠もなくなり、札止めの大盛況であった。

ストーリー上で良くわからなかったのは、彼女たちが街娼をやる動機は何なのか、ということ。
登場する女子たちは年齢からしても風貌からしても、到底「恵まれない」女子たちには見えなかった。

つまりそれなりに美形だったり可愛かったりするわけで、仮にカネが必要とか、人肌が恋しいとかなら、今どき風俗とかAV とか、他の手段がいくらでもあるはず。

なぜ敢えて危険を伴う街娼になったのか。
そのあたりの動機がわかると、より感情移入ができたような気がする。

合間合間に、現役風俗嬢などのインタビューが入るのは面白かった。
フィクションの中にノンフィクションを織り込むという手法は、特に目新しくはないと思うが、本作においては、それが非常に効果的に使われていた。

ひとつ残念だったのは、登場した人たちの名前とかバックグラウンド、プロファイルなどがいくらかでもわかれば、より良かったのではないかということ。

話している内容から、おおよそは推測できるお方もいたが、中にはどういうバックグラウンド、或いは事情を持っていて、どういうことをやっているのかが今一つはっきりとしない方もいた。

女優で特筆すべきは松井理子であろう。
この人、映像関係ばかりではなく、パフォーマンス等様々な方面でご活躍のようだが、映画でも舞台でも、きちんと演技をすれば、かなりのレベルの仕事が出来るお方であろうとにらんでいた。

この作品を観て、改めてその感を強くした次第。
声も良いんだよね、この人。

本作でさらに一つポイントを挙げるとすれば、音楽であろう。暗い歌ではあったが、主題歌のベースランニングはしっかりとグルーヴが効いていて、実に心地良かった。ベースをかなり本格的に弾きこなすお方がプレイしていると見た。


というわけで、☆☆☆☆☆(星5つ)の作品と、☆☆☆☆(星4つ)の作品について、感想文のようなものを書いてみた。



ところで、青春Hといえば、DVDの流通タイミングで少々気になったことがあり。
毎回ではなかったし、最近はなくなったようなのだけれども、映画がまだ劇場公開中であるにもかかわらず、レンタルDVDが出回っているというケースあり。

これはどうなのであろうか。
何だか、とてももったいない気がする。
劇場への動員に影響を与えることは必至であり、少々不可解な部分ではあった。



さて、映画を取り巻く経済環境は、一部を除いて依然として厳しいという話を時おり耳にする。

これは特に青春Hに限らないビジネスサイドの話なのだけれども、予算の限られた映画作品の場合、例えば監督の力量が大いにモノを言うケースがあるらしい。
この場合の“力量”というのは作品をディレクションする能力に限らない。

例えばであるが、力量イコール人脈と具体的に言い換えても良いかもしれない。
人脈たるもの、ご本人の人柄によって左右されるところ大なわけで、要は「見返りの有無にかかわらず人に協力してもらえる能力」みたいなものというべきか。

監督、その他当事者たちの総合力というか、総合的人間力のようなもの(?)が必要とされるといっても良いかもしれない。

このあたりは音楽とか、車・バイクのレースにも似たようなところがあるように思う。

あるバンドが音楽活動を始めて、まず悩むのが集客というのは良くある話。

ライブハウスで演奏するにしても、そこの使用料を支払ったり、動員数ノルマを果たしたりする必要があるわけで、メンバーたちの人柄とか人脈とか、とにかく全人格的な「人に協力してもらえる能力」みたいなものが問われたりする。
それも1回や2回ではなく、反復して協力してもらわねばならないわけで、なかなか生易しくはないのである。
時には会場でフライヤーを配ったり、機材を運んだりする要員も必要だったりするし。

これはライブのみならず、レコーディングとかも同じである。
ノーギャラ、あるいはローギャラでもレコーディングに参加してくれるミュージシャンがどれだけいるか、みたいな。

単純に友達の多い少ない、サポーターの多寡がモノを言うという捉え方でも良いのかもしれないが、このあたりの、目にはさやかに見えない力が結構キーだったりする。

クルマやバイクのレースしかり。
四輪レースの最高峰、F1の場合、ドライバーは速く走れるだけではチームに雇ってもらえない。
自分でスポンサーを見つけるなどして“持参金”を集めないと、雇ってもらえないのである。
最近だと小林可夢偉選手の例が典型といえよう。“実力”には資金調達能力も含まれるのである。

別にF1でなくとも、全日本レベルとか、あるいはそれ以下の草レースに近いような場合でも、やはり「速く走れる」ことだけでは不十分なことが少なくなく、要はカネを引っ張れる能力、具体的には、スポンサーが付いているかどうかがポイントになったりすることは少なからずあるようだ。

で、カネがない場合である。
無償に近い形でスタッフ業務などに協力してくれる人間が必要になる。
マイナーなカテゴリーのレースでは、良く車体の横にずらっと人の名前が列記してあったりすることがある。
あれには、個人の出資者であったり、金銭的ではないにせよ、何らかの形で協力してくれた人たちへの感謝の意が込められている。

映画に限らず、音楽も、四輪や二輪のレースも、趣味の域を越えてビジネスとして成立させて行くのは決して楽ではないと言えそうだ。

んで、映画の話に戻る。

青春Hシリーズにおいては、すでにベテランの域に達している監督や俳優だけではなく、ビデオ等あえて映画以外の分野で活躍している監督を起用したり、世間一般的にはほとんど無名に近いような俳優にも出演のチャンスを与える等、色々とチャレンジングなアプローチを取っている。

公開される作品すべてが好きだというわけでは決してないけれど、このシリーズには、今しばらくは期待してみたい。

特に2013年はすでに『Sweet Sickness』(第29弾)、『スターティング・オーヴァー』(第32弾)という強力な作品が出て来ており、昨今は何となく勢いが付いて来ているような気がする。

さて……。