されどロックな日々 - ANNEX

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MOAMETAL の魅力! 3つの顔を持つ菊地最愛、その3 〜 表現の達人。すねてる姿もチャーミングな MOA さん


<MOAMETAL の魅力! 3つの顔を持つ菊地最愛、その3 〜 表現の達人。すねてる姿もチャーミングな MOA さん>

シリーズ、その3、最終回である(一応w)。

今回は、もあイコール表現の達人、Master of Expression としての一面について、僕なりの視点から見てみたいと思う。
もあが持つ、3つ目の顔である。

菊地最愛については:
・笑顔が自然で可愛い。
・目力(めぢから)がある。
・案外声が良く、結構歌が上手い。
・ときに女優のように演ずることが出来、見せ方が巧み。
・コスプレをして役に入り込むことができる。
など、その表現力を賞賛する声を耳にすることが多い。
もあ美人論などと共に、ネットなどでも散見される意見だ。

まったく異議なし。

僕もステージを観たり、DVDや諸般の動画を見て、それらを感ずることしばしばである。

プロデューサーである KOBAMETAL 氏も、例えば雑誌『ヘドバン』Vol. 1 のインタヴューで、もあの表現力について言及している(P. 51等)。

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一般的に言って。

女子が笑っている姿は可愛い。
老若の別を問わず、女子の笑っている姿は良いものだ。

しかし。

怒っている姿。
むくれている姿。
ヘソを曲げている姿。
拗ねている姿。

これらは違う。

通常、怖かったり、恐ろしかったりすることがほとんどだ。
キモかったりすることだってあるw
見苦しかったりすることもある。

考えてみれば、それは当たり前だろう。

つまり、怒るという所作は、基本的に、自分の不快感や不満足感を相手に伝えるための感情表現であるからして、相手に怖いとか恐ろしいとか思わせることができたとすれば、一定の“効果”が得られたということになる。

別にそれがキモいでも良い。
ウザいでも良い。

要は、相手の気持ちにザザ〜ッとした黒い波を立てることができれば、目先の目的は達成されたことになる。

しかるに。
ごくまれではあるが。

怒っている姿、つまりは不快感を表している姿ですら、何とも可愛く見えてしまう女子が存在する。

で、主役登場である。
もあさんである。


「ちっちゃくないです!」

あの破壊力は圧倒的だった。

“HOT WAVE”で、MC山本昇氏に「今でもちっちゃいよ」と子ども扱いされ、茶化されてむくれるもあ。
その不快感を表す姿が実に絵になっていたというか、要するに可愛すぎたのである。
もあのキャラクターが如実に表れた瞬間だった。

数年前の動画ではあるが、結構今でもひんぱんに話題に上る神回の動画である。

FBを見ていると、海外でも評判な動画であることがわかる。
一方的に和合してくれる女子よりも、向こうっ気の強い女子が好かれる海外ならではの傾向ともいえよう。

“もあ”の怒った姿が、“萌え”姿になっていた例……。
他にもいくつかある。

例えば、ちょうど2年前の“saku saku”。

さくら学院卒業のことを振られ、MCの突っ込みに対し、果敢にも抵抗を見せるシーンがあった。

「2年後は卒業だね」みたいなことをMCに言われ。

「(卒業なんて)ヤダ!」
ゴネるもあ。

「ヤダじゃね〜よ!」
容赦なく、鋭い突っ込みを入れるMC。

ちょっとした緊張感の走る瞬間だったが、まったく引かないもあサンw


その勇ましい姿に感情移入する視聴者(僕とかw)。

不快感の表現が嫌味にならないというか、可愛いと思わせてしまう力量というか。

あれはカメラを意識して抵抗したというよりも、実に自発的というか、“素”の状態の菊地最愛から自然に出てきた反発だったように思う。

それが、これまた絵になってしまうのであるから、もあさん、得なキャラクターの持ち主なのである。

普通の女子アイドルなら、例えば「え〜っ!」と困惑する。
「そんなぁ〜」で涙目になる。
「ん〜、そうかも……」と従順なところを見せる。
などの対応でも十分良い場面ではある。

そうなのだ。

考えてみれば。

アイドルたる者、人様の前で、TVカメラの前で、怒ったりはしにくいものなのである。
何を言われても、ニコニコと対処するのがアイドル、特に女子アイドルの基本であろう。
ときには泣きもあり。

あえて怒るところを売りにするようなアイドルもいるかもしれないが、それは一般論というよりも、また別枠での話となろう。

やはり、喜怒哀楽の“怒”以外がベーシックな、あるいはデフォルトのリアクションなのである。


シカシ。

一方においては、表現者である以上、喜怒哀楽を適宜的確に表現することが求められることもあろう。
女優として何かの役を演じるときに怒りを表すことはさほど難しくはないと思われる。
見ているほうも、あくまでも『役』としてその演技を見ているからだ。

だが、アイドルの女子が、ふだんの自分、“素”の状態で怒りを表現することは誰にでもできることではない。

ヘタを打てば視聴者に不快感を与えることにもなり兼ねないし、自分のイヤな面を見られてしまうというようなリスクも伴うわけで、誰にでもできる芸当ではない。

女子アイドルたるもの、やはり世間には可愛い女子と思われていたいはず。

至極当然のことだ。
明るく楽しく、ときにはお涙頂戴が基本なのである。

たとえムカつくようなことがあっても、空気を読んで(?)さらっと受け流し、迎合することもまた芸のうちだったりする。

要するに。

喜怒哀楽のうちの、喜びや楽しみ、哀しさを表現することに躊躇がなくても、怒りを表現することに一歩を踏み出せなかったところで、それはそれ、何ら不思議なことではないのである。

だからこそいうわけでもないが、人前で喜怒哀楽の“怒”を可愛らしく、かつ効果的に表現できるもあは表現者としての資質を高いレベルで保持しているアイドルといえよう。

我が MOAMETAL は表現の達人、Master of Expression なのである。


Tokorode。

これは昨日のトピック、コミュニケーション能力にも関連することなのだが、一見、普通の会話であったとしても、その会話の中にちょっとしたドラマを作り出す方法がある。

特に難しいことではない。
話している相手との間に、相容れない何かを作り出せば良い。

相手が「Aですね」と言ったら、「いえ、Bだと思います」と対立軸を確立するのである。

これは何も特別な方法ではなく、いわゆる“突っ込み”などもこの部類に入るかと思う。MCをやる人などにとっては、基本的なテクニックともいえよう。

ちょっとした緊張感が生まれ、見ているほうはぐっと引き込まれるわけだ。
双方が合意するばかりの会話よりも、引き締まり感が出てきて、トーク自体が俄然面白くなる。

んでもって、もちろん我がもあさんである。

もあは意識的にせよ、無意識的にせよ、特にMC的な立ち位置にいない場合でも、うまく対立軸を作り出してトークに程良い緊張感というか、ドラマを織り込むことに長けているような気がする。

あるいは話している相手が作り出してくれた対立軸に対して、上手く乗ってあげる能力というか、器量というか、度量、あるいは才格のようなものを持っていると言っても良い。

その結果として、アイドル、あるいはタレントとしての自分というものを巧みに表現することに成功している気がするのである。

そういえば。

もあ日記を読んでいると、結構な頻度でお母さんの話が出てくる。

優しいながらもなかなか厳しいお母さんのようで、日常会話の中でも活発なディスカッションをしたり、ときにはディベートっぽい展開になることもあるようだ。

もあの表現力やコミュニケーション力の基礎力は、お母さんとの日常的なやり取りの中で育まれたものであるような気もする。

聞けばもあのお母さんは EARTHSHAKERアースシェイカー)のファンらしい。
80年代を飾った日本の名バンドですね。

ありましたねえ、『モア』。
名曲です。
「もっと〜、もっと〜♪」っていうフレーズがキャッチーでした。

あそこのギタリスト、シャラこと石原慎一郎氏が、僕のこれまた好きな BOW WOW の山本恭司氏と共演したりしているそうで、いずれ近ぢか観に行きたいと思っている次第。ちなみに来る5月9日にも演る模様……。

EARTHSHAKER のファンであるという、もあのお母さんのファンになりそうな僕なのであった。

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とまれ。

笑っている女子は可愛い。
誰でも可愛い。
たまに例外もいるかもしれないがw、怒っている姿よりはマシである。

怒っている姿が可愛い女子はまれであり、そういう女子は本当の意味で可愛いのである。

不快感を表している、その姿すらチャーミングになってしまうもあは、真の意味でカワイイのであり、類稀なる表現力を備えたアイドルであるという公理が成立するゆえんである。


僕の目下の目標が、
・もあに怒られる。
・あるいはヘソを曲げられる。
・あるいは拗ねられる。
ことであることは言うまでもない。